漢方・生薬について >> 生薬の解説 >> タイソウ

生薬の解説 : タイソウ

タイソウ (大棗)

ヨーロッパ南部、アジア南西部を原産とし、日本の一部でも植栽される落葉小高木。樹高は10mに達し、枝節に棘をつける。
核果はだ円形で2〜3cm、果実を薬用とする。中国では薬用として用いるよりも食品として用いる。
基原
ナツメ Zizyphus jujuba Miller var. inermis Rehder
(クロウメモドキ科 Rhamnaceae)の果実を乾燥したもの。
産地
中国 (河南省、山東省 等)
(長棗群、円棗群、密棗群に分かれ、大泡棗、大灰棗、晋棗、紅棗、梨棗、小棗、馬棗など、産地や形状で名称が付けられている)
朝鮮半島
性状
だ円球形又は広卵形を呈し、長さ2〜3cm、径1〜2cmである。
外面は赤褐色であらいしわがあるか、又は暗灰赤色で細かいしわがあり、いずれもつやがある。
両端はややくぼみ、一端に花柱の跡、他端に果柄の跡がある。
外果皮は薄く革質で、中果皮は厚く暗灰褐色を呈し、海綿ようで柔らかく、粘着性があり、内果皮は極めて堅く紡錘形で、2室に分かれる。
種子は卵円形で偏平である。
弱い特異なにおいがあり、味は甘い。
成分
5環性トリテルペン、ダンマラン型トリテルペンサポニン、vomifoliolの配糖体、ベンジルアルコールの配糖体など。糖(果糖、ブドウ糖)、中性・酸性多糖、高濃度のcyclic AMP。
生薬試験 局方規格値
純度試験  (1) 不快な又は変敗したにおい及び味がない  (2) 総BHC及び総DDT 0.2ppm以下
灰分     3.0%以下