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生薬の解説 : ニンジン

ニンジン (人参)

中国、朝鮮半島原産の半陰地性多年生草本である。日本への渡来は730年頃とされるが栽培が始まったのは享保年間、現在、長野、島根、福島各県を主産として、各所で栽培が見られる。
根を紅参、白参などに調製し薬用とする。体力の低下した全身倦怠感、食欲不振を訴える人の滋養強壮などに用いられる。
基原
オタネニンジン Panax ginseng C.A. Meyer (Panax schinseng Nees)
(ウコギ科 Araliaceae)の細根を除いた根を乾燥したもの、又はこれを軽く湯通しし乾燥したもの。
産地
日本 (長野県、福島県、島根県)、中国 (吉林省、黒龍江省 等)、韓国
性状
細長い円柱状〜紡錘形を呈し、しばしばなかほどから2〜5本の測根を分枝し、長さ5〜20cm、主根は径0.5〜3cm。
外面は淡黄褐色〜淡灰褐色を呈し、縦じわ及び細根の跡がある。
根頭部はややくびれて短い根茎を付けることがある。
折面ばほぼ平らで、淡黄褐色を呈し、形成層の付近は褐色である。
特異なにおいがあり、味は初めわずかに甘く、後にやや苦い。
成分
サポニンとしてginsenoside Ro, Ra, Rb1, Rg1などが単離されている。 その他、panaxynol (falcarinol)などのアセチレン誘導体、セスキテルペン、リグナンなどの脂溶性成分、ペプチドグルカン、choline、ヌクレオシド、非タンパク性アミノ酸。
生薬試験 局方規格値
ギンセノシドRg1 0.10%以上
ギンセノシドRb1 0.20%以上
純度試験
(1) 異物  茎及びその他の異物2.0%以上を含まない  (2) 重金属 15ppm以下
(3) ヒ素 2ppm以下  (4) 総BHC及び総DDT 0.2ppm以下
乾燥減量   14.0%以下(6時間)
灰分      4.2%以下
エキス含量  希エタノールエキス 14.0%以上