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JKMA GUIDE 2014

2014年10月制作  ※「JKMA GUIDE」の内容の一部は、「日漢協について」でも紹介しています。

会長挨拶

日本漢方生薬製剤協会
加藤 照和
日本漢方生薬製剤協会(以下、日漢協)は会員会社の事業分野が多岐に亘ることから、5つの業態別会議と6つの機能別委員会を組織し活動しております。

我が国は、国民のおよそ4人に1人が65歳以上という超高齢社会であり、介護を必要としない自立した生活ができる健康寿命を延ばすという医療ニーズがあります。日漢協は、まさにこの医療ニーズに応えられる業界団体として期待されていると考えております。

日漢協の会員会社共通の課題は、原料生薬の安定調達および製品の品質と安全性の確保であります。当協会の調査によりますと、原料生薬の80%超が中国からの調達という現状がございます。過去には訪中団を結成して、中国の関係当局や関係団体などに、当協会の原料生薬に関する安全性の取り組みや、調達に対する理解を求める情報交換を行ってきました。中国の生薬貿易関連団体も、2012年、2013年と2年連続で当協会を訪れ、情報交換が継続して行われています。今後もこのような活動を充実させ、原料生薬の安定調達を確実なものにする一助としていきたいと考えております。

また、2013年には国内生薬栽培の推進に関し、生産者(農家)と実需者(当協会会員会社)のマッチングを進めるために、厚生労働省ならびに農林水産省と共に「薬用作物の産地化に向けたブロック会議」を開催し、現在、40件を超える折衝が始まっております。さらに、農林水産省により2014年度「薬用作物等地域特産物産地確立支援事業」として予算にも組み込んでいただきました。このように原料生薬の国内栽培振興の環境が整えられつつあり、日漢協の活動方針「原料生薬の安定調達および品質と安全性の確保」をさらに明確化し、重要な活動の一つとして継続してまいります。

一方、国際的には、WHO(世界保健機関)において、伝統医学を現代医療に活かしていくという方向性が示されている中、伝統医学を巡り急速な動きにも対応していく必要があります。2014年5月、京都でISO/TC249第5回全体会議が開催されましたが、これもその動きの一つであります。日漢協としましても、「伝統医薬の国際標準化に関する議論をとおして、日本の国益と主張が損なわれないように対応する」ことを踏まえ、日本東洋医学サミット会議ならびに関係諸先生方の活動に協力をさせていただきながら、国際標準化問題にも取り組んでまいります。

その他にも、漢方製剤、生薬製剤、生薬の品質と安全性の確保、適正使用の推進、エビデンスデータの集積など、当協会が継続的に取り組むべき課題は山積しております。全会員会社が一丸となって、これまで取り組んでまいりました活動方針のさらなるレベルアップを目指して、国民の皆様の「心と身体の健康」に貢献できますよう、活動を継続してまいります。どうぞ皆様のさらなるご支援とご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げます。