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JKMA GUIDE 2015

2015年9月制作  ※「JKMA GUIDE」の内容の一部は、「日漢協について」でも紹介しています。

会長挨拶

日本漢方生薬製剤協会
加藤 照和
日本漢方生薬製剤協会(以下、日漢協)は会員会社の事業分野が多岐に亘ることから、5つの業態別会議と6つの機能別委員会を組織し活動しています。

日漢協の「中長期事業計画2012(5ヵ年計画)」において優先課題は「生薬ならびに生薬を原料とした最終製品の品質確保の強化」と「原料生薬の安定確保の推進」であります。そして喫緊の課題は生薬価格の高騰に関する対処であります。

原料生薬の約8割を中国から調達している状況から、中国との生薬取引に関する課題への取組みの一環として、2014年10月に、日漢協訪中団を組織し、中国行政機関等7つの関係団体を訪問して参りました。日中双方が相互に交流し、協力関係を強化していくために、情報や意見の交換を継続的に行っていくことで合意いたしました。中国関係先との情報交換と相互理解のもと、会員会社はもとより関連業界団体とも情報共有し、課題解決に役立ててまいりたいと考えております。

日本国内栽培の振興につきましては、農林水産省、厚生労働省と日漢協の共催で「薬用作物の産地化に向けたブロック会議」を2013年から2年連続、全国8ブロックで説明会を開催いたしました。その結果、多くの生産者団体・個人の皆様から要望票を受け取り、国産生薬の生産拡大に向け、生産者の皆様と協力して推進しております。

次に、日漢協における活動強化の一環としまして、医療用漢方製剤・生薬を持続的に安定供給するための方策を検討し、原料生薬の高騰問題や薬価について多面的に議論していくために「保険薬価協議会」を2014年に設置いたしました。行政ならびに業界団体との情報交換や相互連携のもと、課題の解決に取り組んでまいりたいと考えております。

一般用医薬品におきましては、「日本再興戦略」に「セルフメディケーション」が国策として掲げられ、「国民一人ひとりが自分の健康に責任を持ち、軽度な体の不調は自分で手当てする」ことが期待されております。

日漢協といたしましても、品質・安全性をしっかり担保し、ニーズに見合った漢方・生薬製剤を提供できる環境を整え、より一層国民の皆様の健康に役立てられるよう貢献してまいりたいと考えております。

国際的な課題としましては、ISO/TC249第6回全体会議は2015年6月1日から4日まで、中国北京で開催されました。日漢協で決定されております基本方針に基づき、日本東洋医学サミット会議(JLOM)の先生方および関係行政機関と協力しながら、担当するワーキンググループでの意見発信や提案をして、国際標準化問題にも取り組んでまいります。

また、製薬企業としての社会的責任に関する課題としまして、日漢協では2011年9月に企業活動と医療機関等との関係の、「透明性ガイドライン」を策定いたしました。日漢協会員会社が行うあらゆる活動は、関係諸規範およびその精神にならい、医療機関等との関係の透明性に関する企業方針を会員会社が表明することを謳っております。対象となる会員会社は、積極的にガイドラインに則って行動してまいります。

超高齢社会の中、健康長寿社会の実現に向けた取り組みにおいて、漢方・生薬の国民医療に果たす役割はますます大きくなってきております。当協会の事業を推進し、国民医療に貢献できるよう、各課題の進捗状況を検証し、成果に結び付けていく所存でございます。

皆様には引き続き、変わらぬご支援ご鞭撻をお願い申し上げます。