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日漢協 ニューズレター 54号

(第18巻 第3号) 2002年1月

新年のご挨拶  「漢方の新しい展開21」の実践 〜 普及から定着へ 〜

日本漢方生薬製剤協会 会長
風間 八左衛門
新年あけましておめでとうございます。

破綻寸前の医療保険制度の抜本的改革は、昨年12月に政府・与党が診療報酬の引下げを決定したことにより、医療機関は報酬が下げられ、患者は自己負担が増え、保険加入者は保険負担が重くなるという「三方一両損」の形がひとまず整いました。当協会に直接関係してくる薬価改定に関しましては、厚生省が薬価を引き下げるためのルール案を決め、特許が切れた先発品については下げ幅を拡大する方針が示されております。今後は、本当に必要で有用な薬剤は優遇するなど、メリハリのある仕組みを作ることが望まれることから、当協会ではこれからの推移を注視してまいりたいと思います。生活者の健康維持増進と予防医療への関心が高まる中、よりよい医療の提供される制度が確立されることを期待しております。

さて、当協会は昨年5月に、21世紀における漢方のあり方について提言しました「漢方の新しい展開21」を策定し、記者発表を行いました。その席で、3つのE (Evidence、Education、Expansion)を確実に実行し、漢方・生薬製剤を21世紀の医療に定着させることにより、国民の医療と健康に貢献していくことを宣言しました。

この提言でも触れておりますが、「見える日漢協」を目指し、昨年は当協会のインターネットホームページを開設しました。医療関係者はもとより患者さんや消費者が求める情報をタイムリーに発信していくことを念頭に掲載内容を作成し、一般の方々からの漢方に対する問い合わせにお答えする双方向性のページとしました。今後、生薬の解説や漢方生薬製剤の書籍の紹介など、親しみやすい内容を更に盛り込んでいきたいと考えております。

また、当協会のMR教育に関しましては、現代医療の高度化が進む中で、漢方生薬製剤を含む最良の薬物療法を提案できることが期待されていることを踏まえまして、「MR教育研修ガイド」の策定作業を進めております。

その他「漢方の新しい展開21」の具体的実行計画に関しましては、現在、各委員会においてそれぞれのテーマごとに、3〜5年先を踏まえた計画を策定中であり、協会全体としてそれらの調製取りまとめを行っております。

私は漢方生薬製剤の普及活動を継続して行い、21世紀が漢方生薬製剤定着の時代になることにより、生命関連企業及び団体として社会的責任を果たせるよう、努力を続けてまいる所存であります。

引き続き会員の皆様のご協力をお願いいたしまして、私の挨拶とさせていただきます。


(株式会社ツムラ 社長)