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日漢協 ニューズレター 54号

(第18巻 第3号) 2002年1月

日漢協の動き  「中薬および植物薬国際シンポジウム」(中国SDA主催)レポート

佐々木博技術委員会委員長(株式会社ツムラ)「日本における漢方製剤の品質管理と今後の発展」と題して講演

中国、米国に高まる植物薬、健康食品への関心
世界の潮流に取り残される日本


平成13年10月19〜22日、中国・杭州市の淅江世界貿易中心ホテルで、「中薬および植物薬国際シンポジウム」が中国国家医薬管理局(中国SDA)の主催で開催された。日漢協代表として日本から唯一参加の佐々木博技術委員会委員長のレポートをお届けする。
漢方の新しい展開21を紹介
シンポジウムは、中国SDAの鄭篠萸(Zhang Xiaoyu)局長らの挨拶で始まった。次いで、任徳権(Ren Dequan)副局長による中国における中薬現代化政策、WHOの張小瑞(Zhang Xiaorui)博士によるWHOの伝統薬に関する仕事の紹介。さらに各国の代表から、それぞれの国の伝統薬あるいは健康食品に関するレギュレーション、品質管理の現況等についての講演が続いた。
このセッションで、佐々木は「日本における漢方製剤の品質管理と今後の発展」と題し、薬価収載以降の四半世紀を中心に、マル漢、漢方のGMP、再評価、アリストロキア酸問題などを説明した。また、今後の発展として「漢方の新しい展開21」を紹介した。
2日目は、品質管理、特にGAPやGMP、またアリストロキア酸腎症など、植物薬による副作用問題について活発な議論が行われ、3日目は、新植物製剤の申請、登録に関するレギュレーションに関する講演、議論が行われた。
イニシアティブを取りはじめた中国
このシンポジウムは初の開催である。全体の印象としては、中国と米国を中心に植物薬や健康食品に関するレギュレーションを整備し、またリードしていこうとの意気込みと姿勢が感じられた。
特に、今回のシンポジウムの開催は、中国が世界に散らばっている同朋のネットワークを武器に、イニシアティブを取りはじめたことを内外に示したと言ってよい。
日本がいくら技術的に優れていたとしても、こういう場に出て発言しない限り、世界の潮流に置いていかれる。その意味でも日本の行政関係者が参加していなかったことは誠に残念である。
次回開催は未定とのことであるが、次回には是非とも日本の行政関係者にも参加を働きかけたい。