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日漢協 ニューズレター 55号

(第19巻 第1号)2002年6月

日漢協の動き:
「身近な漢方−女の更年期、男の更年期−」をテーマに第5回市民公開漢方セミナー開催

5回目を迎えた市民公開漢方セミナーが、4月23日(火)、東京・新宿区の四谷区民ホールで開催された。新宿御苑を眼下に見下ろす同会場での開催は一昨年、 昨年に続いて3度目、会場には都内をはじめ近県各地から400名を越す多数の聴衆が訪れ、昨年に引き続き活況を呈した。
男性にも更年期障害
漢方の基礎について学んだ昨年までとは趣を変え、具体的な症状にテーマを絞り込んだ今セミナーは、「身近な漢方−女の更年期、男の更年期−」と題して開催された。 男性の更年期外来が新設されるなど、折からの更年期への関心の高まりを受け、会場は女性のみならず、多くの男性の姿が目についた。 講師は若手ながら、更年期の治療に数々の実績があり、メリハリの効いた話し方で講演会にもひっぱりだこの日本大学医学部付属板橋病院東洋医学科、北里研究所東洋医学総合研究所客員医師の木下優子先生。 壇上に立った木下先生は、冒頭、更年期について「症状に個人差が大きいために、治療法もまちまちになりがちという問題点がある。かなり辛い病気にもかかわらず病気として認識されず、その大変さが他の人に伝わりにくい」と、その特徴を述べた後、更年期は女性のものというイメージが強いが男性にも更年期があると指摘。 続いて女性と男性の更年期について触れ、「イライラする、のぼせる、動悸がする、ほてる、冷えのぼせがある、手足が痺れるなどが女性の主な症状である。男性の場合はこうした症状以外に良く見られるのが抑鬱状態、気分が落ち込み集中力が出ない等、漢方で言うところの気鬱、気の病が多い。さらに排尿困難、前立腺肥大などの前立腺症状。もう一つが昔はインポテンツと言われた勃起障害、今はEDという言い方をしているが、大きな問題になっている」と、男女の症状の違いを述べた。 さらに女性の場合には更年期は既に認知されているため、本人も更年期を自覚している人が多いが、男性の場合はまだ余り一般的ではないので、どこかおかしいのではないか。ストレスではないか、心が病んでいるのではないか、などと言われることにより追い詰められ、被害的になる傾向が見られると強調された。 その後、更年期の原因として、漢方的には気逆と腎虚があると指摘され、続いて漢方治療の実際について、男女別に具体的な処方とともに、食生活や更年期治療の心得を分かりやすく紹介された。最後に、漢方薬の服用の仕方など、基礎について説明され、質疑応答を経て盛会裡に閉会した。

日漢協の動き:
第20回定期総会 懇親会開かれる  普及活動が功を奏し、市場は上昇軌道に

第20回定期総会 懇親会が5月23日(木)東京・大手町のKKR HOTEL TOKYOで開催された。
菊池事務局長の開会の辞でスタートした懇親会では、始めに、風間八左衛門当協会会長((株)ツムラ社長)が挨拶に立ち、昨年度に策定した「漢方の新しい展開21」の 実行初年度にあたる平成14年度重点テーマ6項目、重点テーマ7項目を決定したことを述べ、かかるテーマを確実に実施し、漢方生薬製剤の一層の定着を実現したいと強調した。 その後、厚生労働省医薬局池谷壮一審査管理課長、藤井基之参議院議員、日本製薬団体連合会岸本正裕理事長、日本東洋医学会石橋晃会長が来賓の挨拶をされ、 それぞれの立場から日漢協にエールを送られた。続いて、当協会高橋諄和副会長の乾杯の音頭で歓談に移った。
会場は市場に伸びが見えはじめてきたこととも相まって、久々に晴れやかな笑顔が溢れ、誰もが今後の健闘を誓い合っていた。マスコミ関係者も多数訪れ、今後の伸びに対する 期待からくる質問が会場のあちこちで聞かれた。