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日漢協 ニューズレター 56号

(第19巻 第2号)2002年9月

会長挨拶  研究助成開始

日本漢方生薬製剤協会 会長
風間 八左衛門
本年7月、中国製のダイエット用製品の健康被害が問題となりました。健康被害を起こされた多くの方々には衷心よりお見舞い申し上げます。今般の問題に関し、一部新聞および週刊誌等で「中国製」「生薬成分」イコール『漢方』という感覚で、漢方の安全神話が問題であるとの論調で報道がされました。当協会としては、このような誤った報道に対しては断固として抗議を行い、その後正しい報道を導いております。しかしながら、今回の問題で改めて、まだ漢方および生薬製剤の正しい理解がされていないことが浮き彫りにされました。当協会では、一般生活者やマスコミ等に対する漢方生薬製剤の啓蒙活動をさらに強化し、漢方生薬製剤の正しい認識を広めるとともに、漢方生薬製剤が、現代医療の場でその有用性が認められ、医療の質の向上に寄与し、医療経済の効率化を進めているということの啓発活動を、継続していかなければならないと強く感じました。

さて、当協会が昨年5月から進めている「漢方の新しい展開21 〜普及から定着へ〜」の実践に際し、平成14年度は最重点テーマ6項目ならびに重点テーマ7項目を決定し、各委員会がこの実施に向けて活動しています。そのひとつの成果として、漢方および生薬に関する研究への女性を平成15年度から開始することを8月に発表しました。この研究助成は社会貢献事業の一つとして行うものであります。その目的は漢方・生薬製剤ならびに生薬等に関わる共通基盤的な研究の進行を図ることにより、漢方医学発展の一助を担い、国民医療に貢献していくことであります。募集する研究課題は、漢方・生薬製剤ならびに生薬等に共通する、重要かつ独創的な研究を対象としています。

当協会は1983年に発足し、来年に20周年を迎えることとなりました。その間我々は漢方薬および生薬製剤の必要性と有用性を正しく普及させるために一丸となって努力してまいりました。その活動により、漢方薬および生薬製剤が国民医療に多大な貢献を果たすようになって来ています。今回の研究助成の開始など、最重点テーマおよび重点テーマの確実な実施により、漢方薬および生薬製剤が医療の現場で定着する時代が近づいています。

本年は、医療用医薬品の薬価改定という厳しい外部環境がありましたが、漢方生薬製剤の市場は前年同期を上回る伸びを示しております。私は、現代医療の最先端で使用されている漢方薬および生薬製剤が、多くの人に正しく理解され、日本国内のみならず世界の人々の医療と健康に、大いに貢献できるものと信じております。協会加盟会社の皆様には今までにも増して充実した協力態勢で活動していただくことをお願いいたします。


(株式会社ツムラ 社長)