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日漢協 ニューズレター 57号

(第19巻 第3号)2003年1月

会長挨拶  20周年を迎えるにあたって

日本漢方生薬製剤協会 会長
風間 八左衛門
新年あけましておめでとうございます。

新年は薬価改正が実施され、医療用漢方製剤全体で5.2%ダウンという厳しい環境で新しい年度が始まりました。一方、医療機関での薬投薬期間の制限が緩和され、患者さんの疾患と現在の症状等を勘案し、意志の判断のもとで長期投与が可能となりました。また、昨年10月には健康保険法が改正され、高齢者の月額上限制がなくなり、所得に応じた自己負担限度額が設けられました。このような環境のもと、医療用漢方製剤につきましても、セルフメディケーションの考え方の世界的な高まりを受け、明るい芽が出てきています。

一方で、中国製のダイエット用製品の健康被害が問題となり、一部のマスコミで「中国製」「生薬成分」イコール『漢方』という感覚で、漢方の安全神話が問題であるとの論調で報道されました。これらに対しては、当協会からも講義を行うとともにホームページでの情報発信などを行い、正しい報道を導くこともできましたが、一般生活者やマスコミ等に対する漢方生薬製剤の啓蒙活動をさらに強化し、漢方生薬製剤の正しい認識を広めることが重要であることが改めて確認された年でもありました。

日本漢方生薬製剤協会は、今年20周年を迎えます。5月の総会では記念式典を計画しており、また当協会の20年史も鋭意編纂作業を進めております。

20周年を迎える年は、漢方、生薬の原点である「自然」を改めて見つめなおし、「自然」の大切さ、「自然」の力の偉大さなどについて考えていきたいと思います。

そして「漢方の新しい展開21」をより強力に推し進めるため、現在11ある委員会に、「安全」に関する委員会と「生薬」に関する委員会を新たに加え、今まで以上に充実した活動を展開して行きます。

また本年4月からは、健康保険本人の窓口負担が引き上げられます。これにより、受診抑制が起こる可能性が考えられる厳しい環境ではありますが、20周年を迎える今年は、より積極的な活動を展開し、今世紀が漢方生薬製剤定着の時代になるよう、努力してまいる所存であります。

引き続き会員の皆様のご協力をお願いいたしまして私の挨拶とかえさせていただきます。


(株式会社ツムラ 社長)