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日漢協 ニューズレター 62号

(第21巻 第2号)2004年9月

会長挨拶  「漢方」という言葉を正しく理解していただくために

日本漢方生薬製剤協会 会長
風間 八左衛門
前号において、漢方という言葉をマスコミに正しく理解していただくための対応策を実施すべきであると申し上げました。生薬が配合されたダイエタリーサプリメントが「漢方」と報道されたことや、中国製の糖尿病治療薬を服用した男性が死亡した事件において、新聞各紙がこの薬剤を中国製「漢方薬」として報道したことは記憶に新しいところです。

これらに対しては、その都度報道したマスコミ各社に対して抗議を行ってまいりました。会員各社が精力的に進めている漢方の普及・定着活動に対し、マスコミから誤った情報が発信されることは決して好ましいものではありません。「漢方の新しい展開21」におきましても、主に医師・看護師・薬剤師・患者さん・消費者が啓蒙の対象とされておりましたことから、マスコミに対する漢方の正しい理解の促進を、今までと違った角度からも実施するよう、事務局を通じて要請いたしました。

7月に入り広報委員会が中心となって、厚生労働記者会他の帰社クラブにおきまして、「漢方」、「漢方薬」という用語に関する説明会を開催しております。この説明会では改めて記者が「漢方」、「漢方薬」という用語を理解するとともに、業界紙を中心に記事化もされており、遅ればせながら漢方・生薬製剤の普及に尽力されております会員各社を強力に支援するものと考えております。

しかしながら、今回当協会から発信しました言葉の意味と、一般生活者が「漢方」という言葉から受け取るイメージには、大きな隔たりがあることも間違いのない事実と思われ、これを変えていくためには根気強い、地道な活動が要求されるものと考えております。マスコミ対策につきましても、継続的な実施を心掛けていただくようお願いします。

さて、本年度も9月より、漢方・生薬製剤に関する研究助成の応募受付を開始いたします。平成14年に開始しましたこの事業も、本年で3年目に入りました。初年度、2年目とも非常に多くの応募があり、当協会の活動のひとつとしてしっかり根付いてきたものと感じております。

この事業の継続は漢方・生薬製剤の普及のための大きな力となるものであり、国民医療に貢献していくことのできる、大変意義深いものであります。今年度も基礎、臨床研究分野、生薬や製剤・品質に関する研究分野を中心として、数多くの応募がありますことを楽しみにしたいと考えております。

本年は例年になく暑い日が続いております。エアコンの効いた環境に慣れた私たちの体は、人間が持つ本来のバランスに狂いを生じている可能性もあります。会員各社の皆様には、漢方・生薬製剤のもつ先人達の智恵を生かしてこの暑さを健康的に乗り切るとともに、暑さに負けずに活発な活動をしていただくよう、お願いいたします。

(株式会社ツムラ社長)