制作物のご紹介 >> ニューズレター >> 日漢協 ニューズレター 62号

日漢協 ニューズレター 62号

(第21巻 第2号)2004年9月

日漢協の動き


市民公開講座 −患者さんからの目からみた漢方−

日本東洋医学会との共催による市民公開講座が、6月27日(日)のパシフィコ横浜で開催された。

5回目となった当講座は、漢方に増資の深井3人の講師がそれぞれ下記のテーマで講演の後、廣瀬クリニック理事長・院長の廣瀬滋之先生、米再度クリニック院長の小菅孝明先生のコーディネートにより、かのプとの関わりをテーマにディスカッションが行われ、聴衆は熱心に耳を傾けていた。

「スポーツにおける東洋医学」
奥寺康彦氏(横浜FCゼネラルマネージャー)
「音楽療法と漢方」
服部公一氏(作曲家)
「私の漢方体験」
ロベルト・オエスト氏(常葉学園大学外国語学部教授)
漢方・生薬等に関する研究助成 −平成17年度応募受付開始−
好評裡に3回目を迎えた漢方・生薬等に関する研究助成の応募受付が始まりました。ホームページからも応募できます。奮ってご応募ください。
理事会 名古屋で開催
7月20日、第126回理事会が名古屋のKKR名古屋で開催されました。理事会は、今後、東京、大阪、名古屋で開催される予定です。
ニューズレター紙面刷新
前号(61号)より当誌の判型をB5からA4に変え、文字を一回り大きくしました。今後、一層、内容の充実に努めてまいります。ご期待下さい。

◆常務理事就任のご挨拶

市村 博


昔34〜5年前、薬の本でこんな言葉を読んだ憶えがある。順序は定かではないが、「飲んだ、治った、効いた」。

多分、薬効効果のことと思われる。従って、順序は間違いないだろう。

漢方・生薬製剤の効能効果も2千年以上の歴史の経験から証じてきた演繹的論法であろう。それは大切なことであり、祖先から残された大事な文化である。

遠藤周作作品『挽歌』の中で、西洋医術と漢方医術の違いを、西洋医術は患部を切り取ってしまう。しかし漢方医術は何種類かの藥種を薬研で摺り砕いたり、粉にして煎じて飲ましなおしていく。このことに、渡米して医療を施した西洋医師は感嘆する、と書いてあった。

難しいことはよく分からないが、漢方には「証」という概念がある。これは、相当奥深そうだ。昨日、今日の私にはさっぱり分からないし、生涯理解することはできないだろう。しかし、前述の西洋医師はこの「証」を含めて官報医術に感嘆したのだろう。

昨今、創薬の基礎研究における「ヒトゲノム」の塩基配列解読で、配列関係の解明から、将来の「オーダーメード医療」が叫ばれ始めている。「証」はまさに「オーダーメード医療」ではないのかな、と5月20日に就任し日の浅い私には、漢方・生薬製剤について、この程度の知識しかありませんが、今後とも何卒ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。