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日漢協 ニューズレター 64号

(第22巻 第1号)2005年5月

ご挨拶  新年度を迎えて

日本漢方生薬製剤協会 会長
風間 八左衛門
今年は年明けから寒い日が続き、記録的な大雪による被害が報告されました。特に新潟地方では地震の傷跡も癒えないうちに被害にあわれた方も多かったことと思います。更に追い討ちをかけるかのように、九州においても今までにない地震が発生し、大きな被害を引き起こしています。ご苦労をされました方々に、心からお見舞いを申し上げます。

またスギ花粉も当初の予想が的中し、史上最大ともいえる飛散量を記録しました。自然の力の大きさを改めて感じるとともに、漢方・生薬製剤はこの自然の偉大な力を活用するものであることに想いを馳せ、一層積極的な普及活動に邁進していこうという気持ちを改めて強くしているところであります。

さて、本年4月から改正薬事法が施行されました。会員各位におかれましてはこれに対応するために、相当のご苦労をされたものと想像しております。改正によりまして、医療用漢方製剤が“処方せん医薬品以外の医薬品”に指定されましたことから、薬事法と健康保険法を混同した報道がなされ、様々な議論と憶測を呼ぶこととなりました。

皆様ご承知のように、この再分類により医療用漢方製剤の取り扱いに変化が生じることはありません。にもかかわらず、医療用漢方製剤が健康保険から外れるかのような報道がありましたことは誠に遺憾であり、漢方、ひいては生薬製剤も含めまして、まだまだ定着の度合いが足りないのであろうかと、努力不足を感じているところであります。

医療の場でも、セルフメディケーションの場におきましても、漢方・生薬製剤の有用性を明確にし、生活者の健康になくてはならないものであるとの認識をさらに高めていくこと、そして医療用医薬品と一般用医薬品、それぞれの特性を生かした使い分けを進めることにより、そもそもこのような議論・憶測が生じないような環境を整えることが重要であると考えております。

そのために、まだまだなすべきことが山積しております。協会としてはもちろんでありますが、会員各社におかれましては、ぜひ、この観点からも精力的なお力添えをいただきますようお願い申し上げます。

また本年度も、恒例となりました市民公開漢方セミナーを4月6日に開催いたしました。本年度も昨年と同様、満席となるほどの方々が聴講に来られました。また5月には、富山で開催されます日本東洋医学会学術総会に合わせまして、学会との共催による市民公開講座も行います。生活者の漢方・生薬製剤に対するニーズが引き続き高まっていることは間違いありません。

本年度も業界発展のために、そして生活者の健康に一層の貢献を果たしていくために、尽力してまいる所存でございますので、会員の皆様にも一丸となってご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

(株式会社ツムラ 会長)