制作物のご紹介 >> ニューズレター >> 日漢協 ニューズレター 67号

日漢協 ニューズレター 67号

(第23巻 第1号)2006年5月

ご挨拶/新年度を迎えて  新たなテーマに向かって

日本漢方生薬製剤協会 会長
風間 八左衛門

平成18年度の初頭に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。

既にご案内のとおり、本年4月1日に実施された薬価改定において、念願でありました漢方製剤に最低薬価ルール(1グラム6.40円)の適用が認められ、一部処方ではありますが、薬価の下げ止めが実現しました。これは、各社が個々に対応していても実現し難いものであり、今回のこの結果は日漢協活動の一定の成果であったと自負しております。また、従来、統一名で収載されていた生薬のうち、11生薬で銘柄別収載されることとなりました。今後、更に銘柄別収載の生薬数が増えることで、生薬についても今まで以上に適正な市場価格の形成が図られる基本的な環境が整えられつつあると認識しております。今回の取組にあたって、多大なるご支援、ご高配を賜りました多くの関係者の皆様に、心より感謝申し上げますとともに、ご協力いただきました会員各社の方々にも改めて御礼申し上げます。

今回の薬価改定では医療用漢方製剤全体では4.7%と、医療用医薬品全体の6.7%よりも低い引き下げ率でありました。このことは、医薬品業界全体を考えると恵まれた状況であるように思われますが、新たな収載品の可能性の少ない漢方製剤のことを考えると、非常に厳しい状況であることに変りはないと言わざるを得ません。

薬価がこのまま下がり続ければ、漢方製剤の安定供給に支障をきたす恐れがあることを訴え続けるとともに、今後も業界全体として漢方製剤及び生薬の適正販売による自助努力を継続しながら、「薬価の下落に歯止めがかかる特段の配慮」という最善策の実現に向けて、業界一丸となって更なる活動を推進していかなければなりません。会員各社の皆様にはより一層のご理解とご協力をお願いいたします。

なお、4月1日には「第15改正日本薬局方」が施行され、保健医療上重要な医薬品を全面的に収載するとの厚生労働省の基本方針により、汎用性の高い漢方エキス6処方が初めて局方収載されました。本年は、先述の最低薬価ルールの適用及び銘柄別収載と併せて、当業界にとりまして新たな局面を迎える年となりそうです。

次に、当協会は、昭和58年の発足時に会則を制定して以来、丸22年が経過しております。その間4回にわたる会則の改定を行ってきておりますが、現在の協会活動やその在り方は、発足当時とは状況が大きく変わってきていることや、昨年4月1日に施行された新薬事法をも踏まえ、全面的に見直すことといたしました。

今回の改定に当たりましては、会則検討斑を新たに組織し、多くの時間と労力をかけて改定作業を行ってきております。今後の協会活動がより活発化するとともに、より時代にマッチし、より効率的な運営が図れる組織となるように改定いたしました。改定内容につきましては、改めてご案内をさせていただきます。

最後になりますが、平成13年に21世紀における漢方の在り方についての提言として「漢方の新しい展開21」を策定いたしましたが、既に5年が経過いたしました。今年度は既存重点テーマのそれぞれの成果を取りまとめ、テーマの進捗を精査した上で、必要であるならばさらに将来を見据えたテーマを設定し、新たなテーマに向かって迅速かつ着実に取り組んでいきたいと考えております。会員会社の方々には、是非ともご協力をいただき、当協会がますます発展していくよう宜しくお願いいたします。

(株式会社ツムラ 会長)