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日漢協 ニューズレター 69号

(第23巻 第3号)2007年1月

新年のご挨拶  日漢協の更なる発展を目指して

日本漢方生薬製剤協会
風間 八左衛門

皆様、新年明けましておめでとうございます。

昨年は、一昨年に続いての異常気象の年でありました。過去の集中豪雨や強風被害とは違った、記録を塗り替えるほどの豪雨や長雨、また、多くの犠牲者を出した竜巻といった、激しい気象現象に見舞われました。被害に遭われた方々に衷心よりお見舞い申し上げますとともに、今年一年が平穏無事な一年であることを願ってやみません。

さて、日漢協は5年前に、漢方・生薬製剤を21世紀の医療に定着させることにより国民の医療と健康に貢献することを「漢方の新しい展開21」として策定し、「漢方の普及から定着へ」をスローガンに様々な活動を展開してまいりました。

その活動の成果のひとつとして、昨年4月1日に実施された薬価改定において、漢方製剤に最低薬価ルールが導入され、また、従来、統一名で収載されていた生薬のうち、10生薬が銘柄別収載されたところであります。更に「第十五改正日本薬局方」が施行され、汎用性の高い葛根湯、加味逍遙散等の漢方エキス6処方が初めて局方収載されました。

これらの成果は、会員各社が個々に対応していても実現が大変困難なものであり、日漢協の各委員会活動の賜物であったと申し上げても過言ではありません。

この「漢方の新しい展開21」を推進させるための「最重点テーマ6項目」と「重点テーマ7項目」は本年度で5年が経過し、現在、これら13テーマの検証を行い、纏めを行っているところであります。また、これと同時に日漢協の更なる発展を目指し、新たなテーマ作りと新たな中長期計画をスタートさせるべく、鋭意作業を進めているところであります。

一方、厚生労働省の「新医薬品産業ビジョン策定ワーキンググループ」の場において、日漢協は「日本の伝統医学の一つである漢方医学の継承に関して」といたしまして、「漢方製剤について行政と業界が意見交換する定期会合の設置」および「漢方製剤・生薬の薬価の継続的な下落に歯止めがかかるべく、薬価改定方式の見直し」という二つの要望を行い、国民医療に必要不可欠な漢方製剤・生薬の安定供給に対する国の支援体制をお願いしたところであります。

また、次へのステップをより確実に歩んでいくために、昨年秋口より、より多くの漢方・生薬製剤関連の企業の方々にお声を掛けさせていただき、当協会に加盟していただけるようお願いしてまいりました。

その結果、昨年2社の加盟申し込みをいただきました。新たな頼もしい仲間が増えましたことは、大変喜ばしい限りであります。なお、本年4月以降にも加盟の意思を表されている企業が、やはり数社あると聞いておりますので、今後の協会運営においても大変心強いことであり、協会活動が更に活性化するものと期待しております。

「温故知新」、日漢協は伝統医学に裏打ちされた漢方・生薬製剤を通じて、今後も新しい医療の提供を目指してまいります。このためにも、より新しい考え方で、より新しい試みを行い、先進的活動を継続的に行うことで、更なる発展を遂げて行きたいと思っております。今後とも関係各位ならびに会員各社の益々のご協力をお願い申し上げ、新年のご挨拶といたします。

(株式会社ツムラ 会長)