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日漢協 ニューズレター 73号

(第25巻 第1号)2008年5月

日漢協の動き


鈴木 五郎 副会長追悼


日本漢方生薬製剤協会 会長
風間 八左衛門

当協会副会長である小太郎漢方製薬株式会社 代表取締役社長 鈴木五郎氏逝去の報に接し、誠に痛恨の極みであります。漢方製剤・生薬製剤および生薬を21世紀の医療に定着させることにより、国民の医療と健康に貢献する・・・この大きな命題を胸に鈴木副会長と共に、日漢協が、平成13年5月「漢方の新しい展開21〜漢方薬の普及から定着へ〜」を策定し、この目標に向かって一丸となって取り組んでまいりました。さらに、昨年5月にこの5年間の成果を取りまとめ、新たな中長期事業計画を策定し、さらなる飛躍を目指して力を合わせてチャレンジしていく固い決意を交わしたところだっただけに残念でなりません。

鈴木氏は、平成7年より日漢協の副会長として13年間に亘って業界発展のためにご尽力をされました。特に、漢方の新しい展開21に取り組んだ5年の間には、残留農薬に関する業界自主基準の設定、第十五改正日本薬局方への漢方エキスの収載、最低薬価の適用、公募型研究の実施、安全対策の強化、一般用210処方の見直しの対応、ホームページを活用しての啓発活動の実施等々、日漢協を取り巻く厳しい環境の中で数々の成果をおさめることができました。これもひとえに、鈴木副会長の漢方に対する情熱の深さと持ち前の明るく気さくな性格で、会長である私を常に支えていただいたことによるものと、心から感謝しております。

鈴木氏が残された多くの足跡を無駄にせず、これからも漢方製剤・生薬製剤および生薬のさらなる普及と定着に向け、引き続き日漢協の活動を行ってまいる所存であります。鈴木氏の日漢協に対するご尽力に改めて敬意を表し、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。



日本漢方生薬製剤協会 元会長
三谷 康人

鈴木五郎氏の訃報に接し、驚きと共に業界として大事な人を亡くしたと本当に残念な思いで一杯です。

業界を去ってからは毎年の新年会、総会の後のパーティーは私にとりましては、懐かしい人に会える楽しみの一時でした。特に何時も笑顔で迎えて下さった鈴木さんです。その鈴木さんとこれからは会えないと思うと淋しい限りです。

鈴木さんは日漢協の歴史の中で共に力を合わせて歩んで来た本当に素晴しい仲間でした。振り返ってみますと、最初の頃、東西に分かれて対立していた2つの協会を一緒に説得して現在の一本化にこぎつけ、関係先と強くPR交渉出来る協会になったことです。

次に業界を危機に巻き込んだ漢方薬再評価問題の時です。業界内に対立が起こり、収拾がつかなくなりかけました。この時も鈴木さんは絶えず公正中立の立場を保ち、その和合に尽力して下さいました。

次は昭和通りに面していた非常に古い傾きかけの事務所から移転するかどうかの時です。その為に資金がかかり難しい事態になりました。その時も決断の後押しをして、支えてくださったのは鈴木さんでした。そして今の広くて明るい事務所に移転する事が出来ました。然し最大の難関は小柴胡湯の副作用問題が発生した時でした。朝日新聞ではトップ記事となり協会が危機に瀕しました。外部への対応を急ぐあまり協会員各社への連絡に齟齬をきたし大変な迷惑をかけ、混乱分裂の危機に遭遇しました。この時も鈴木さんの冷静なサポートで分裂の危機をプラスに変えて一層強い団結の協会へと導いて頂きました。

以上の様に協会の困難な時に、鈴木さんはいつも冷静に広い視野から公正な判断をして下さいました。

今日の協会を築いて来て下さった鈴木さんに、心からの御礼と哀悼の意を表します。

鈴木五郎さん、本当に有り難うございました。