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日漢協 ニューズレター 75号

(第25巻 第3号)2009年1月

新年のご挨拶

厚生労働省医薬食品局長
高井 康行

新年明けましておめでとうございます。

近年、国民の健康に対する意識の高まりを背景に、医薬品等に対する国民の関心はますます高まっております。同時に、急速な少子高齢化の進行、科学技術の進歩、国際化の進展など医薬食品行政を取り巻く環境も大きく変化しております。こうした中、医薬食品行政を担当する者として、その責任の重大さを改めて実感しております。日々高まる医薬食品行政に対する国民の皆様の御期待に沿えるよう、各種施策を進めてまいる所存です。

まず、昨年五月に設置した薬害肝炎原告団や医療関係者、有識者等からなる委員会において、現在、薬害肝炎事件の検証とそれを踏まえた再発防止策の検討を行っていただいているところですが、その御議論を踏まえ、薬害の再発防止に最善かつ最大の努力をしていかなければならないと決意しているところです。また、昨年七月の「中間とりまとめ」を踏まえ、安全対策の充実強化について、平成二十一年度予算案に所要の経費を計上しており、その実現に努力してまいりたいと考えております。

医薬品・医療機器の承認審査につきましては、平成十八年五月に策定されました「革新的医薬品・医療機器創出のための五か年戦略」等を受け、平成二十三年度までに新薬の開発から承認までの期間を二・五年短縮すること等を目標に、独立行政法人医薬品医療機器総合機構における審査人員の拡充、幅広い人材の確保等の取組を進めてまいります。特に、医療機器については、昨年十二月に「医療機器の審査迅速化アクションプログラム」を策定したところであり、医療現場でニーズの高い医療機器の迅速な導入に向けて、より一層の取組を進めてまいります。

一般用医薬品の販売制度につきましては、平成十八年の薬事法改正により、国民による医薬品の適切な選択と適正な使用に資するよう、専門家があらかじめ対面で情報提供を行う等、販売制度全般の見直しが行われましたが、本年六月からの全面施行に向けた準備を着実に進めてまいります。

また、薬剤師の資質向上や、社会における薬局及び薬剤師の役割強化のため、各般の施策を講じてまいります。

薬物乱用防止対策につきましては、最近、大麻の不正栽培・所持等の事件が相次いでいることから、「第三次薬物乱用防止五か年戦略」に基づき各種の予防啓発活動や大麻取締法に基づく取締りを徹底してまいります。

血液事業につきましては、若年層を中心とした広報啓発活動の強化等により、引き続き献血構造改革を推進してまいります。

また、C型肝炎の早期発見・早期治療につながるよう、フィブリノゲン製剤等の投与を受けた方等への投与事実のお知らせやC型肝炎ウイルス検査の受診の呼びかけを引き続き進めてまいります。

このほか、新型インフルエンザ対策につきましては、その発生に備えたプレパンデミックワクチンの製造・供給の確保に遺漏のないよう万全を期してまいります。

このように、医薬食品行政は多くの課題を抱えておりますが、これらの課題の一つ一つに全力で取り組む決意でございます。

本年も、医薬食品行政に対する皆様の一層の御支援、御協力を御願いいたしますとともに、皆様方のますますの御発展と御多幸をお祈りいたしまして、新年の御挨拶とさせていただきます。