制作物のご紹介 >> ニューズレター >> 日漢協 ニューズレター 77号

日漢協 ニューズレター 77号

(第26巻 第2号)2009年9月

巻頭言  日漢協の更なる発展を祈念して

日本製薬団体連合会
会長
 竹中 登一

芳井新会長のもとで日本漢方生薬製剤協会の新体制がスタートされましたことを、心よりお慶び申し上げます。医薬品産業を取り巻く環境は日々ダイナミックに変化しておりますが、新会長の適確な舵取りにより貴協会が今後とも益々ご発展されますことを、心よりお祈り致します。

卓越した手腕と強力なリーダーシップにより、これまで我が国における漢方医学の発展にご尽力されてきた風間前会長におかれては、日本製薬団体連合会(日薬連)傘下の重要団体トップとしても業界活動に多大な貢献を賜り、誠にありがとうございました。会長在任中には、原材料生薬価格の高騰や調達不安などの困難に直面され、まさに漢方製剤にとって激動期にあったと理解しております。これらの課題を先見性と行動力で見事に解決されてきた風間前会長のご功績には改めて深く敬意を表します。微力ながら、私も6月に訪中した折に中国政府関係者と面会し、我が国において漢方製剤が置かれた困難な状況を率直にお伝えし、善処を依頼してまいりました。風間前会長におかれては、今後とも引き続き医薬品産業に対して、大所高所からのご指導を賜りますようお願い申し上げます。

昨年、日薬連が提言した薬価制度改革案は、これまで中央社会保険医療協議会(中医協)薬価専門部会の場で多くの時間を費やしてご検討いただいております。これまでの議論を通じて、薬価維持特例を柱とした新制度の趣旨、その導入が国民、患者へもたらすメリットについて、関係者の理解は進んだものと認識しております。議論が行きつ戻りつの印象もあるかもしれませんが、今後も業界の現状を丁寧かつ粘り強く関係者の皆様にご説明することで、更に理解を深めてまいりたいと考えています。貴協会から日薬連に対し、生薬、医療用漢方製剤の薬価算定ルールに関するご意見をいただいておりますが、そのご意見も踏まえながら制度改革の実現と、来年度の薬価改定対応に向けて、真摯な交渉を重ねていきたいと考えております。

時代とともに社会における疾病構造は変化します。その時代、時代におけるアンメット・メディカル・ニーズへの対応はとても重要なことです。まだ治療法のない難病の治療薬や希少疾病用医薬品、新たな感染症の予防等に有効なワクチンなど、開発優先度が高い医薬品は沢山残されています。更に新たに生み出された医薬品は、それを求める全国の患者さんのもとに確実にお届けする必要があります。私ども日薬連傘下の企業としては、日本に基盤を置く製薬メーカーとして、国内ニーズに合致した医薬品の研究開発と安定供給に取り組むことが重要です。そのためには薬価制度改革は避けて通れない道であると認識しています。

中医協・薬価専門部会を議論の場として、引き続き新制度導入に向けた積極的な検討が行われることを期待しています。芳井新会長のもと新体制でスタートされた貴協会とも密接な連携を図りながら、国民医療のみならず世界の人々の健康と福祉の向上に貢献出来る産業を目指して、力を尽くしたいと念じております。

今後とも日薬連の活動に対してご理解並びにご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。