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日漢協 ニューズレター 77号

(第26巻 第2号)2009年9月

ご挨拶  会長挨拶


第27回定期総会におきまして、会長に就任いたしました株式会社ツムラの芳井でございます。

日漢協は、「21世紀を漢方薬の普及から定着の時代」と位置づけ、「漢方薬の有用性の科学的根拠の集積」、「漢方医学教育の支援」、「漢方薬の適正な啓発普及活動」という3つを着実に実行し、国民の医療と健康に貢献することを目標に活動しております。

2007年5月に策定した「中長期事業計画」では、会員会社の事業分野が漢方製剤のみならず生薬製剤や生薬、あるいはそれらのエキスなど多岐に渡っている状況から、全ての会員会社に共通する原料生薬に関する課題である「原料生薬の品質確保と安定確保の推進」を第一優先に取組んで参りました。

同時に、会員会社がそれぞれの事業分野での活動をこれまで以上に積極的に推進するために「委員会組織等検討班」を設置し、日漢協の新しい組織について議論を重ねて参りました。その結果、日漢協の基本活動を推進する「業態別会議」を、また、各業態に共通する課題に対応する「機能別委員会」を設置いたしました。

業態別会議は、医療用漢方製剤・生薬・一般用漢方製剤・生薬製剤・原薬エキスの5つの会議、機能別委員会は、総務・広報・国際・薬制・技術・安全性の6つの委員会で構成されております。

平成21年度における業態別各会議の重点課題は次の通りであります。
○医療用漢方製剤会議:「薬価制度改革に関する対応と流通の適正化推進」
○生薬会議:「原料生薬の安全性に対する継続的な取組みと安定確保のための諸外国の規制等への的確な対応」
○一般用漢方製剤会議:「新一般用漢方210処方に関する的確な薬事対応と一般用漢方製剤の適正使用の推進」
○生薬製剤会議:「新たな生薬製剤の承認取得に向けた開発企画書の作成とエビデンスデータの収集」
○原薬エキス会議:「局方製剤総則改正と公定書収載原薬エキスの品質の見直しに関する取組み」

この中でも特に、薬価制度問題は、重要、かつ、急を要する課題であります。新しい処方が実質的に上市困難な特殊性のある漢方製剤及び生薬は、薬価改定の都度、薬価が引下げられすべての漢方製剤及び生薬が将来的に最低薬価に張り付き、安定供給に極めて重大な支障が生じ、漢方医学というソフトは残っても漢方製剤及び生薬というハードは消えてしまうことが危惧されます。

漢方製剤及び生薬のこのような特殊性から、平成22年度の薬価改定並びに薬価算定ルールの見直しと、日本製薬団体連合会(日薬連)の薬価制度改革案のうち「薬価維持特例」に関して、本年4月に日薬連に次のように要望いたしました。

平成22年度の薬価改定並びに薬価算定ルールの見直しについては、「生薬の不採算品目及び医療用漢方製剤の不採算品再算定ルールの適用をお願いしたい点」、「最低薬価ルールについて、市場実勢価格がより適切に反映される区分の見直しをお願いしたい点」を要望いたしました。また、日薬連の薬価制度改革案については全面的に支持するとともに、薬価維持特例制度については、「その他、国が定める医薬品」として、「希少疾病用医薬品、必須医薬品、医療用漢方製剤、生薬など」を、対象製品として頂きたい旨を要望させていただきました。

引き続き、皆様方のお力添えをいただきまして、業界発展のために尽力して参る所存でございますので、何卒ご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。