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日漢協 ニューズレター 78号

(第26巻 第3号)2010年1月

トピックス


伝統医薬国際科技大会/博覧会 2009 レポート
医療用漢方製剤委員会 有用性研究部会 新井一郎(株式会社 ツムラ)
開会式
2009年11月9〜11日、中国・広州市の広州白雲国際会議センターにて「伝統医薬国際科技大会/博覧会 2009」(International Conference & Exposition on Traditional Medicine 2009)が開催された。本大会は、科学技術部、衛生部、中医薬管理局、国家食品薬品監督管理局、教育部、民族事務委員会、農業部、文化部、質量監督検験検疫総局、林業部、知識産権局、中国科学院、中国工程院、自然科学基金委員会、広東省人民政府が主催、WHOが共催、23の中国伝統医学の学会が協賛し、18の国/地域から 約2800人が参加するという大規模なものであった。
新井発表
日漢協では、曁南大学中薬及天然薬物研究所の姚新生所長(1983年に東大・薬学部・生薬学教室(三川研究室)にて博士号取得)からの要請に応え、新井が分科会8 “Industry and Development of Traditional Medicine”にて“The Current Situation of Japanese Medicinal Plants Industry” とのタイトルで、日漢協の活動を中心に漢方の現状を紹介するとともに、一部の座長を務めた。なお本発表は、大会の学術委員会より優秀論文賞をいただいた。また同分科会では、北里大学・北里生命科学研究所・所長、大学院感染制御科学府の山田陽城学府長が“Elucidation of Efficacy of Kampo Medicines for New Clinical Application and Drug Development”というタイトルで講演された。その他、本分科会では、ドイツや英国、米国、香港を含む18名より、抽出方法や乾燥方法、顆粒製造方法、フィンガープリント、品質管理から新しい中薬の開発にわたる広範囲な発表があった。
分科会8歓迎会: 左から3人目から
Liu Liang(香港浸会大)、山田陽城(北里大)、
姚新生(曁南大)、新井一郎(日漢協)、
Kalvin Chan(英国 Wolverhampton大)[敬称略]
他に、政府フォーラム、臨床評価、中薬理論、研究方法論、鍼灸、生薬資源、有効性・安全性・品質管理、予防医学の8つの分科会と8つのイベントが、各々1日かけて同時並行で行なわれており、他の分科会の話を聞けなかったことが残念であった。
中国では産官学で新しい中薬製剤が次々と開発されるなど、日本とは状況が異なっているが、科学的見地からは共通の課題も多く、また中国の科学レベルが近年、大きく進歩していることから、我々も中国の伝統薬状況を注視しておく必要があると感じた。



環境に関する勉強会
平成21年8月28日に、総務委員会主催で下記のテーマで勉強会を実施した。

・テーマ:「地球環境と企業の果たすべき役割について」―漢方・生薬関連企業の責任―
・講 師:(株)ツムラ CSR推進室  環境管理グループ長 歌川博幸 氏

勉強会には14社20名が参加した。 講師より日漢協の会員会社の責任として、自然の恵みである生薬を取り扱う「事業」であり、 自然の恵みによって成り立つ「事業」であるから、地球環境保全、循環型社会の構築が必要であると提言された。 情報の共有化を図るため、理事会にて資料を配布し報告を行った。 委員会として、今後取り組むべき重要な課題の1つとして考えている。