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日漢協 ニューズレター 79号

(第27巻 第1号)2010年5月

生薬学教室を訪ねて[49]


国際医療福祉大学薬学部薬用資源学部門

天然物の生理活性に関する研究
有澤宗久教授(右)と榊原巌准教授
「人間中心の大学」「社会に開かれた大学」「国際性を目指した大学」を3つの基本理念に、平成7(1995)年に開学した国際医療福祉大学は、医師以外の医療や福祉の専門職(コメディカル)を育成する医療福祉の総合大学として知られています。

栃木県大田原市の約24万uに及ぶ大田原キャンパス(本校)には保健学部に続いて、同9年に医療福祉学部、同17年に薬学部が、そして福岡県大川市にリハビリテーション学部が開設されました。翌18年には神奈川県小田原市に小田原保健医療学部、同21年には福岡市に福岡看護学部が開設され、大田原、大川、小田原、天神(福岡)の4キャンパス6学部15学科を擁する総合大学として着々と地歩を築いています。

同大学が3つの基本理念を実現するために掲げているのが7つの教育理念です。
@人格形成A専門性B学際性C情報科学技術D国際性E自由な発想F新しい大学運営

この理念の下、病む人も障害のある人も元気な人も、互いに互いを尊敬しあいながら「共に生きる社会」の実現を目指した教育に力を入れ、チーム医療に貢献できる新しい時代の医療福祉専門職の育成に余念がありません。

医療に一番近い薬学部
大田原キャンパス
平成17年に開設された薬学部は、定員180名の薬学科からなり、定員割れの薬学部が少なくない中で、定員充足率はベスト2にランクされています。その要因として指摘されているのが、チーム医療・地域医療を担う一員たる薬剤師養成のための臨床実習を重視した教育の推進です。




漢方処方と配合処方の有用性に関する研究
調剤室:液剤・軟膏剤
研究分野は薬学部長の武田弘志教授率いる薬理学分野など15の分野があり、薬用資源学部門は富山医科薬科大学等を経て、平成18年に赴任され、本年8月に退官される有澤宗久教授と、本年4月潟cムラから赴任の榊原巌准教授、浅野麻実子助教の三人で構成されています。

有澤宗久教授の研究テーマは、天然物の生理活性に関する研究。榊原准教授は漢方処方と配合処方の有効性に関する研究。この従来からのテーマの他に、現在、研究しているのが、大田原市内にある羽田沼周辺に生えている薬用植物の調査です。

「この沼には白鳥が飛来し、皆が知っています。沼の周辺に生える薬用植物を調べ、地域医療に貢献できればと考えてスタートしました。スイカヅラやタケニグサなどを対象に卒論のテーマとして取り上げています。今後は生理活性を絡ませて研究を続けて欲しいと思います](有澤教授)

「生薬学で医療に貢献できる新たな道を探り、ストレスに効果のある有用資源を見い出したいと考えています」(榊原准教授)