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日漢協 ニューズレター 80号

(第27巻 第2号)2010年9月

トピックス


第61回日本東洋医学会学術総会市民公開講座
ビューティフルエイジングと漢方〜美しく年を重ねる〜
21世紀における漢方医学・医療〜基礎と臨床〜をテーマに開催された第61回日本東洋医学会学術総会(会頭・佐藤 造愛知学院大学心身科学部長 健康科学科教授)の市民公開講座が、大会二日目の6月5日(土)名古屋国際会議場白鳥ホールで開催された。

今大会のテーマは、「ビューティフルエイジングと漢方〜美しく年を重ねる〜」。佐藤会頭の開会挨拶に続いて、三人の演者が登壇。8年ぶりの名古屋での開催とあって会場には500名を越える市民が訪れ、近来にない活況を呈した。


廣瀬先生 蔡先生 丁先生


美容法を試す聴衆


盛況の会場
●凛として生き抜く女性のための漢方の知恵
NPO法人ミーネットの花井美紀氏の司会でスタートした講演のトップは、岐阜県総合センター女性外来の廣瀬玲子先生。「凛として生き抜く女性のための漢方の知恵」と題して、具体的な女性の悩みを事例に、「漢方では心と体は一つであることが基本であり、体の変化は心の変化を伴う。人生の大きな変化に直面し、心身の不調の渦に飲み込まれることがあっても、これを否定することなく、当然のことと受け入れることから漢方の考え方は始まる」と漢方の基本的な考え方や気血水、陰陽の調和について分かりやすく概説された。

●体を耕す―整膚美容法―
家庭で簡単にできるシミ・シワの減少の実技
講演2は、世界整膚連盟整膚美容師会会長整膚学園教務部長の蔡晶先生。皮膚を引っ張ることによって神経やツボに刺激を与え、美肌と痩身を図る美容法の実技が披露され、会場の市民の皆さんも熱心にシミの減少に取り組んでいた。

●漢方で多病息災
講演3は、7年前の福岡、一昨年の仙台に引き続いての登場で、今やすっかりお馴染みとなった日本薬科大学教授の丁宗鐵先生。無病息災ならぬ多病息災という概念で、実証と虚証のタイプの違いを述べ、未病のうちに病気を防ぐだけでなく、たとえ多くの病気を持っていても、漢方の知恵を応用し、天寿を全うすることを目指そうと訴えた。 その後、三人の演者による総合討論が行われ、盛況裡に幕を下ろした。

生物多様性条約対応ワーキンググループ
生物多様性条約・遺伝資源のアクセスと利益配分(以下、ABS)においては、7月10日〜16日に第9回作業部会(再開会合)がカナダ・モントリオールで開催された。これはABSの国際枠組みを協議するための第9回作業部会(3月クロアチア・カリ)での結果が不調に終わった(資源国と利用国間で意見がまとまらない)ことを受けて、日本政府が急遽資金提供を行い再開の場を設けたものである。今回の再開会合においても資源国と利用国間の意見進展は見られず、10月の名古屋COP10に向けての調整は困難を極めている状況である。9月に再々開会合を開催する予定である。一方、国内では8月6日に関係省庁サイドによる二回目の産業界ヒアリングが予定されており、日本製薬団体連合会を通して日漢協意見を提出することとなっている。

日漢協会員専用ホームページに生物多様性条約ABSに関する資料をアップしているので、参考としていただきたい。