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日漢協 ニューズレター 81号

(第27巻 第3号)2011年1月

新年の挨拶


新年明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、昨年を振り返ってみますと、業界を取り巻く環境の中で、国際情勢の変化が大きな問題ではなかったかと思います。その一つが6月7・8日に北京で開催されたISO/TC249第1回会議で、国際標準化の対象の一つに「Natural Materials(天然薬物)」の品質と安全性が取り上げられました。

これはドイツおよび米国での中国から輸入された生薬等による副作用、健康被害に対する不安から、スコープ(適用範囲)として取り上げられ、ドイツ主導でタスクフォースが作られました。

Natural Materials(天然薬物)」の品質と安全性については当協会でも看過出来ない問題であり、ISO/TC249国内審議団体である日本東洋医学サミット会議(JLOM)に参画して活動することを決議し、JLOMより「サポーター」として承認を得ました。

また、ISO/TC249国内審議委員会で活動する為に日漢協ISO対応WGに「品質に関するワーキング」等のサブワーキングを設置し、業界団体の代表として活動しております。

2番目に、生物多様性条約締約国会議が10月18日から29日まで名古屋で開催されました。「伝統的知識」も利益配分の対象となりましたが、どの様なものがその「伝統的知識」であるかは明確になっていない状況でございます。引き続き、情報収集し、適切な対応を検討していかなければならないと考えています。

3番目は尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件に端を発した「レア・アース」問題に関連して、原料生薬の調達の大半を中国に依存している現状から生薬供給の不安を複数の媒体が報じました。

現状では調達に支障が出ているわけではなく、生薬の供給に問題はありません。また、以前より、生薬価格への関心も高まっており、生薬の流通障害および価格の現状を把握する為に会員会社へのアンケート調査を実施する予定でございます。そのアンケート調査結果を踏まえて、しかるべき対応を取っていきたいと思います。

一方、国際情勢の変化に伴い、協会ホームページへの海外からのアクセスが増加することも予想されることから、「漢方GMP(英語版)」を掲載する予定であります。

次に、医療用必須医薬品の薬価問題の現状についてご報告します。平成22年度薬価改定により「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」が試行的に実施されましたが、医療用漢方製剤等については、日本製薬団体連合会の薬価専門部会に於いて、新規に医薬品としての代替の無いもので、何年度収載以降のものを対象とするかをテーマに検討されているところであります。ベーシック・ドラッグファーマとして安定供給を図る上で、薬価ダウンに歯止めをかけなければならないことは、協会として大きなテーマの一つであると考えております。

最後に、一般用医薬品に関してですが、一般用医薬品を取り扱う5団体(OTC薬協、直販協、日漢協、全家協、全配協)で共通する薬事、安全性、広告、局方等の課題について、統一組織名の下に活動していこうという動きがございます。現段階では統一組織名等の詳細は決められていませんが、当協会にも一般用医薬品を取り扱う会員会社も多いことから、共通課題について一緒に取り組んでいきたいと考えています。

協会として、取り組まなければならない課題は山積していますが、一つひとつを着実にクリアーしていかなければなりません。

本年も、皆様の更なるご支援、ご協力をお願い申し上げますとともに、平成23年が皆様にとって最良の年になりますことを祈念致しまして、新年のご挨拶とさせていただきます。