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日漢協 ニューズレター 84号

(第28巻 第3号)2012年1月

日漢協の動き


第14回市民公開漢方セミナー



熊谷先生
漢方が、あなたのためにできること

3月11日の東日本大震災で4月の開催が延期された市民公開漢方セミナーが、11月28日(月)昨年に引き続き都内中央区築地の浜離宮朝日ホールで開催された。
平成11年にスタート以来14回目となった今回のテーマは、「漢方が、あなたのためにできること」。世界的にも漢方に注目が集まる今、いかにも漢方らしいほのぼのとしたテーマとあって、会場は中高年を中心に多くの聴衆で埋まった。 講師はわかりやすい講演で定評のある横浜朱雀漢方医学センター センター長の熊谷由紀絵先生。講演に先立って行われた井順一会長(ツムラ社長)の開会挨拶に続いて登壇され、時折、優しい笑顔を満面にちりばめ、 語りかけるように漢方について概説した。




井会長
自惚れのすすめ

セミナーは講演(60分)と質問(あなたに合った漢方薬教えますコーナー)の二本立てで構成された。 冒頭、熊谷先生は、「今、漢方はものすごいスピードで広まっている。安全に漢方を役立てていただくことが、本日の目的」と述べた後、48歳の男性の会社員を例にとり、以下の5章から成るストーリーで講演を進められた。
@今さら漢方のその理由
A彼が調子を崩したわけ
B現代人へのおすすめ処方
Cストレスと戦う食養生
D漢方を味方につけるには


 

メリハリの利いた講演は、井会長が挨拶で紹介した通り、得てして難しいとされる漢方の概念も極めて平易に語られ、最後のまとめでは、自惚れのすすめとして、次のように結んだ。
「私ってまだイケる!たくさん自画自賛しましょう。どうにも不快な症状があってつらいとき、もっとはつらつと暮らしたいとき、ぜひ漢方薬をお役立て下さい」
ややもすると暗くなりがちな病や悩みに対して、どこまでも前向きに臨むことを力説する熊谷先生の講演は、中高年の参加者が多かったこともあり、会場は大いに盛り上がった。「弱いところを補う、守る、徐々に丈夫になるという漢方の考え方は理に叶っていると思います。ますます漢方に親しみを覚えました」という声が聞かれた一方、このセミナーの模様は、参加された幾多の方からインターネットのブログでも紹介されている。


 


病院の待合室にあったチラシを見て応募した83歳の男性の講演記には「漢方クリニックの世話になって丸1年、今では、次の3薬を処方してもらっている。牛車腎気丸、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、麻子仁丸…」また毎日感謝日記と題する女性のブログには、「更年期障害が出たら、漢方薬を使いたいなと思っています。最近、なんだか漢方に興味があるので、少しずつ勉強してみたいと思います」