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日漢協 ニューズレター 85号

(第29巻 第1号)2012年5月

巻頭言  第63回日本東洋医学会学術総会へのお誘い

第63回日本東洋医学会学術総会 会頭
  
中田 敬吾

平成24年6月29日(金)〜7月1日(土)の3日間、京都市宝ヶ池湖畔の国立京都国際会館にて、第63回日本東洋医学会学術総会を開催致します。学術総会を京都で開催するのは、第51回の総会以来で12年ぶりになります。学術総会のテーマを「人材の発掘と育成」としております。この総会を契機に関西地域の若い東洋医学研究者を積極的に発掘・育成していきたいとの希望から考えたテーマです。今ひとつ現在の日本東洋医学会が抱える国際的な困難な問題(国際標準化問題)の解決には、外国語にも堪能な若くて優秀な漢方研究者を結集して道を切り開いていかねばならないと強く思うからであります。さらに、昭和の東洋医学会の復興をリードされてきた先輩方は第一線から身を引かれ、日本東洋医学会は大きな変革期を迎えています。このときに当たり人材の発掘と育成は何にもまして重要な優先課題であると考えています。

 今回の学術総会は、会頭講演と2つの特別講演、3つの教育講演、国際標準化問題の特別企画を中心に、従来の伝統医学セミナー、10のシンポジウム、9つのワークショップを配し、薬学講座、鍼灸臨床セミナー、モーニング鍼灸セミナー、ポスター発表による一般演題、学生発表コーナー、鍼灸体験コーナー、日韓学術交流シンポジウム、市民講座の他2つのサテライトシンポジウム、5つのランチョンセミナーと盛りだくさんの内容となっております。今回の学術総会の特徴は、一般講演をすべてポスター発表とした点にあります。従来の口頭による発表では、時間が足らず十分な討論が出来ないという問題がありました。今回は、自分の興味ある演題の前で演者と十分討論できるように、ポスター発表といたしました。そして、優秀なポスターを選び修了式で表彰します。

特別講演の目玉に第15代裏千家家元千玄室大宗匠をお招きし、「日本の心、やまと心」と題して精神的な面のお話をしていただく予定にしています。現代の日本は、バブルの崩壊、リーマンショックさらには昨年の東北大震災とそれに続く原発事故により、政治も経済も大きな痛手を受け、日本国全体が元気を失い自信喪失状態にあるように感じられます。何よりも私たち一人一人が精神的に活力を取り戻さなければいけないと思います。千玄室大宗匠のお話は、私たちに自信と希望の光を投げかけて下さるものと期待しています。特別講演の目玉に第15代裏千家家元千玄室大宗匠をお招きし、「日本の心、やまと心」と題して精神的な面のお話をしていただく予定にしています。現代の日本は、バブルの崩壊、リーマンショックさらには昨年の東北大震災とそれに続く原発事故により、政治も経済も大きな痛手を受け、日本国全体が元気を失い自信喪失状態にあるように感じられます。何よりも私たち一人一人が精神的に活力を取り戻さなければいけないと思います。千玄室大宗匠のお話は、私たちに自信と希望の光を投げかけて下さるものと期待しています。

 もう一つの特別講演は安井廣迪先生に日本漢方の優れた点を示していただきます。国際標準化問題で翻弄されている日本漢方に自信を与え、優秀な日本漢方を世界に発信していく指針を示してくれると期待しています。

 明治政府に葬り去られた漢方医学は、第二次大戦後日本東洋医学会を中心に復活発展して今日に至っています。この復興の陰で薬系の先輩方の果たされた功績も大きいと考えますが、医師ばかりが顕彰され、薬系の先輩方の功績は余り語られていません。会頭講演では、薬系の先輩で東洋医学会を陰で支えてこられた後藤實薬学博士にスポットを当て、その功績を顕彰したいと思っています。

 今までとはかなり趣を異にする学術総会になりますが、参加していただいた方には満足度の高い学術総会になるようにと、関西支部役員一同懸命に準備に励んでおります。一人でも多く京都に足をお運び下さいますようお願い申し上げます。