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日漢協 ニューズレター 86号

(第29巻 第2号)2012年9月

巻頭言  高品質な漢方・生薬製剤の安定供給に期待

日本製薬団体連合会
会長
  
内藤 晴夫

 本年5月に、日本製薬団体連合会(日薬連)会長にご選任を頂きました、内藤晴夫でございます。日本漢方生薬製剤協会(日漢協)の皆様におかれましては、日頃より、日薬連の活動に多大なるご協力を賜わり、厚く御礼申し上げます。

 日薬連の使命は、加盟各団体の事業特性や強みに基づき、革新的新薬の創出や安全・安心な医薬品の安定供給などを通じ、わが国製薬産業についての国民的理解を深め、また製薬産業界の総意を形成し産業政策の一層の充実を実現していくことにあります。このためにも加盟各団体が一致団結し事に当たることが重要となります。わが国の少子高齢化社会において、新薬による新たな治療手段の創出、良質なジェネリック医薬品による経済的貢献、漢方・輸液・血液製剤などに代表される基礎的医薬品の安定供給、OTC医薬品によるセルフ メディケーションの拡大、ワクチンによる疾病の予防・治療の充実、早期診断・治療を可能とする診断薬の進歩など、われわれの果たす役割は日本のヘルス システムの維持向上に欠かせないものであり、内外より寄せられる期待はますます高いものがあります。

 近年、偽造医薬品の横行や不良医薬品の出現など国民の健康被害が懸念される事案もあり、秩序ある医薬品市場の形成が重要な課題と考えられます。一方、製薬産業の信頼に関わる医薬品の品質やプロモーションにおける事案が発生しております。いうまでもなく、われわれのビジネスが社会から理解され、支持されるためには透明性の確保、倫理・法令遵守の企業行動が根幹となることは論を俟ちません。

 そのような中、昨年度は、日漢協におかれましても、「企業活動と医療機関等との関係における透明性ガイドライン」に基づく対応や、「企業行動憲章」「コンプライアンス・プログラム・ガイドライン」の制定などによる企業倫理・コンプライアンスの啓発・推進は非常に重要な活動であったと認識しております。
 また、医療用漢方製剤および生薬に関しまして、「保険医療上必要性の高い医薬品の安定供給の新たな薬価制度導入」および「生薬に関する最低薬価制度の適応」など、ご提案を頂いた件につきましては、引き続き検討を進めて参る所存でございます。

 本年度は、日漢協として協会創立30周年を翌年に控えた重要な年度となると伺っております。5つの業態の各々において、高品質な漢方製剤・生薬・生薬製剤・原薬エキスを継続的に安定供給し、社会的責任を果たすべく、引き続きのご尽力を期待しております。