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日漢協 ニューズレター 87号

(第29巻 第3号)2013年1月

ご挨拶 平成25年新年ご挨拶


新年あけましておめでとうございます。
平成25年を輝かしい希望を持って迎えられたことと思います。

日漢協は昭和58年7月21日に創立し、今年30周年の節目を迎え、5月17日には30周年記念式典を開催します。現在、30周年記念式典WGを中心に、開催に向けての準備をしているところでございます。これまで幾多の問題、課題を乗り越えて来られた会員の皆様に敬意を表します。30周年も一つの通過点と考え、更なる発展を目指して参ります。

さて、昨年を振り返りますと、一昨年の東京電力の福島第一原子力発電所事故に伴う放射性物質問題が色濃く残る状況でのスタートでありました。未だに、復興が進まず、未解決の事案が山積している現状です。また、尖閣諸島の国有化問題に端を発した中国との関係悪化で「生薬」輸入に不安を抱かれた方が多いことと思います。現時点では輸入に関しての支障は出ていませんが、生薬原料の80%以上を中国からの輸入に依存している現状で、これ以上の関係悪化により生薬輸入に支障を来すことになれば、企業経営にも影響する事態となりかねません。事態の収束を願うものであります。

昨年の漢方医学業界に関わる政界のトピックスをご報告します。民主党の「統合医療を普及・促進する議員の会」が復活し、自民党に「日本の誇れる漢方を推進する議員連盟」が新たに発足しました。

自民党の議連の発足会では業界として、次の3点を要望しました。

1点目は薬価の問題です。漢方製剤・生薬等の薬価改定ルールとして、平成24年度の薬価制度の見直しにおいて、日本製薬団体連合会(以下、日薬連)を通じて「保険医療上必要性の高い医薬品の安定供給のための新たな薬価改定方式」案を中央社会保険医療協議会に提案させていただきました。結果は次回薬価改定に向けて継続審議となり、現在、平成26年度の薬価制度見直しに向けて日漢協案を新たに作成し、日薬連に提出していることへのご理解をいただきたいということです。

2点目は国際対応についてです。ISO/TC249中医学国際標準化の議論で見られるように、中国や韓国は国を挙げて独自の「伝統医学」を確立・推進しようとしています。一方、わが国では日本東洋医学サミット会議および業界団体が中心となり経済産業省のご協力を得て活動していますが、日本の伝統医学である「漢方医学」を守る為に、また、国として「漢方医学」の確立を推進する為にも、厚生労働省内で担当部署、担当官を決めていただきたいと要望いたしました。

3点目は生薬の国内栽培への支援です。先に触れましたが、生薬原料の80%以上を中国からの輸入に依存している現状ではカントリーリスクが大きく、特に、尖閣諸島国有化以降、そのリスクは特に高まっています。一方、国内には耕作放棄地が沢山あり、特に、葉たばこ栽培地の休耕地化が深刻な問題になっており、その転作候補として生薬生産振興への関心が高まっております。生薬の国内生産の振興は一次産業の活性化、雇用促進の期待もあります。しかしながら、生薬の国内生産振興にはいくつかの課題がありますので、是非、厚生労働省、農林水産省が連携して、その支援をしていただくようお願いいたしました。

最後に、先ほども触れましたが、平成26年度薬価改正に向けて、今年は正念場となります。「保険医療上必要性の高い医薬品の安定供給のための新たな薬価改定方式」導入に向けて注力して参ります。また、日漢協を取り巻く環境の変化に対応する為には会員の皆様方のご協力が不可欠です。関連委員会が中心となり問題解決に向けて取り組んで参りますので、引き続き、ご協力賜りますようお願い申し上げます。

本年が皆様方に取って最良の年でありますようにご祈念申し上げます。