制作物のご紹介 >> ニューズレター >> 日漢協 ニューズレター 89号

日漢協 ニューズレター 89号

(第30巻 第2号)2013年9月

日漢協の動き


中国医薬保健品進出口商会と情報交換会を開催

日漢協の招聘により、中国医薬保健品進出口商会(以下、医保商会)の劉張林副会長を団長とする訪日団が、2013年7月20日に来日されました。訪日団は医保商会の他、浙江省医薬保健品進出口有限責任公司、四川省医薬保健品進出口公司などの11名の方々です。

7月24日、東京都内で日漢協から内田副会長ほか、委員長会メンバーなど計13名が出席して情報交換会を行いました。

まず内田副会長から日本における漢方医学の発展状況を紹介し、劉副会長から中国における中医薬の沿革、中医薬の地位、教育の現状について紹介されました。さらに、安全性並びに効果の高い生薬の確保のため生薬の栽培研究を行っている試みなどが紹介されました。この情報交換を通じ、生薬の持続的確保は両国の伝統医学における共通の課題であることを再認識し、今後も情報交換を継続し、より連携を深めていくことが確認されました。
薬用作物の栽培化に向けた北海道ブロック会議

国内での薬用作物栽培を推進するため、予てより厚労省および農水省と協議検討してきた「ブロック会議」がスタートした。先ず8月1日に北海道札幌市赤レンガ会議室(旧北海道庁舎)にて、第1回目のブロック会議が開催された。当日は北海道と市町村の農政担当者、生産者団体など約90名が参加し、北海道農政事務所農政推進部農政推進課長の司会により会議が進められた。最初に農水省、厚労省および日漢協から、薬用作物に関する諸事情や生産拡大を希望する薬用作物などに関する説明を行った。約1時間の質疑応答では多くの質問が寄せられ、生産者側の薬用作物への関心が高いことが伺えた。今後、北海道を含め、東北、関東など全国8ブロックで同様の会議が催されることが決まっている。その後、生産者側から栽培希望品目が提出され、実需者側企業とのマッチングを経て、薬用作物の生産拡大に向けた検討が本格的に開始される予定である(p. 4生薬会議報告も参照)。

トピックス


「漢方生薬ソムリエ資格制度」発足
8月31日〜9月1日の両日、金沢大学自然科学棟で行われた第30回和漢医薬学会学術大会で、本年5月に設立された日本漢方生薬ソムリエ協会との合同企画「漢方生薬ソムリエ:生薬学スペシャリストの養成に向けて」が開催された。

日本漢方生薬ソムリエ協会は、漢方方剤の原料となる生薬の品質を鑑定できる人材の育成を目的としている。事務局は金沢大学医薬保健研究域薬学系資源生薬学教室に置かれ、御影雅幸教授が理事長、佐々木陽平准教授が事務局長を担当している。

具体的な事業としては、①「漢方生薬ソムリエ」養成のための諸事業の展開 ②に毎年1回「漢方ソムリエ」認定試験を行い、合格者に「漢方生薬ソムリエ」の資格を与える。その運営は協会内に設置した漢方ソムリエ認定委員会が行う ③国内外の学術団体との連携 ④研究活動の促進と協力等。

生薬の品質確保の重要性が増している今、今後の発展が期待されている。