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日漢協 ニューズレター 89号

(第30巻 第2号)2013年9月

日漢協の動き


第64回日本東洋医学会学術総会市民公開講座
「医療とは、人生とは」
堂園凉子先生(インターナショナル メディカル クロッシング オフィス)



堂園凉子先生


丸山征郎先生
漢方“力”“その技とサイエンス”をテーマに第64回日本東洋医学会学術総会が、5月31日から6月2日の三日間にわたり、鹿児島市の城山観光ホテルで開催された。大会三日目の6月2日、市民公開講座が開かれ、地元鹿児島育ちで東京・港区で開業されている堂園凉子先生が、「医療とは、人生とは」の演題で講演された。

●西洋医学は父なる医療 東洋医学は母なる医療

漢方に特化したこれまでの講演と違い、14回目を迎えた今回の市民公開講座は、より本質的なテーマの講演となった。座長は学術総会の大会委員長で鹿児島大学大学院医歯学総合研究科システム血栓制御学(メディポリス連携医学)講座特任教授の丸山征郎先生が務められた。

講演の冒頭、1984年に東京の南青山に開業した動機を、「自分が受診したい、あるいは自分の家族や友人を受診させたい医療施設と臨床医療の実現」と述べ、続いてコンセプトとして「女性を世帯主と考え、年齢、性別、国籍を越え、その女性に関わるすべての方々の医療相談に応じる」「各分野の医師が交差してネットワーク」「在日外国人への積極的対応および海外医療施設とのネットワーク」「西洋医学と共に東洋医学(主に鍼治療と漢方)を実践する」「受診者と医師は運命共同体として心を交わす」と5つの項目を示し、医師としての心意気を語られた。


演題の一つである医療については、「西洋医学は父なる医療 東洋医学は母なる医療 両者相俟って愛の医療ができる」とし、東西医学の融合を強調された。また、人生に関しては、「人に三つの平等あり生まれて 生きて 死ぬ」「人生始めあるは終りのためなり」と語り、最後に、「生きているということは“人生という航海を死という目的地までひたすら続けるということであり、今日という日を、今という時間を大切に生きることが大切である」と結ばれた。含蓄のある講演に聴衆は熱心に聴き入っていた。