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日漢協 ニューズレター 91号

(第31巻 第1号)2014年5月

ご挨拶 一般用漢方製剤会議における活動

日本漢方生薬製剤協会
副会長
小沢 博

日本漢方生薬製剤協会副会長の重責を担うこととなって、はや3年が経過しました。当協会を取り巻く環境は日々刻々変化しており、迅速かつ適確な対応が望まれる中、会員会社のご支援・ご協力のもと、協会一丸となって取り組めたことを敬服いたします。

さて、小職は業態別会議体の一般用漢方製剤会議議長を担っておりますので、一般用漢方製剤関連における昨今の主な活動を述べさせていただきます。

第一に、「一般用漢方製剤の普及と振興」については、日薬連に設置されたセルフメディケーション推進タスクフォースに参画し、セルフメディケーション推進のテストケースとして、医薬連携による糖尿病の早期発見と受診勧奨後の状況調査を行い、「セルフケアと健康寿命」シンポジウム(2014年4月15日開催)における成果発表に協力いたしました。

第二に、「新規処方の承認申請促進」については、追加81処方を含めた一般用漢方製剤承認基準に準拠する「新一般用漢方処方の手引き」の発刊にこぎつけ、また、新210処方の使用促進のために『処方の特徴と使い分け』の資料作成を開始いたしました。

第三に、「適正使用推進のための情報提供活動と適確な対応」については、国立医薬品食品衛生研究所監修の「使用者確認票」作成に向け、確認作業と薬局に対するアンケート調査に協力するとともに、「第14回JAPANドラッグストアショー(2014年3月14日〜16日開催)」において普及活動を行いました。

今年度も、一般用漢方製剤会議では、一般用漢方製剤委員会が中心となって、処方部会・くすり相談部会・適正使用推進部会がそれぞれの役割に基づき、より一層の活動を充実させるとともに、以下の取り組みにも注力してまいります。

第一に、協会としてのコンプライアンス活動については、アンケート調査結果を踏まえ、改めて企業倫理の再徹底が重要な課題ととらえ、会員会社の意識向上を図ってまいります。

第二に、漢方処方エキスの日局収載については、第十六局第二追補(2014年2月28日施行)で大柴胡湯など4処方が収載されて計28処方となり、漢方製剤が「保険医療上重要な医薬品」としての地位をさらに高めていますので、さらに新規収載処方の追加に向けて対応を進めてまいります。

第三に透明性ガイドラインについては、薬業他団体と歩調を合わせ、2012年11月に「企業活動と医療機関等の関係の透明性ガイドライン(一般用)」を制定し、会員会社に「透明性に関する指針」と行動基準の策定を依頼させていただきました。なお、2013年度分について2014年度から公開することとしておりますので、会員会社においてすでに入念な準備を進めていることと確信しております。

最後に、協会としては、昨年度記念すべき30周年という一つの節目を迎え、新たな活動にも取り組んでまいりましたが、2014年度は『中長期事業計画2012(5ヵ年計画)』の中間年として、課題達成ための活動の検証と各組織のより一層の協力体制構築が重要な年となることは言うまでもありません。特に、行政等に要望しておりました、「薬価」、「国際対応」、「生薬の国内栽培支援」に関しましては、一定の前進はあったものの克服すべきハードルが残っており、引き続き協会一丸となって取り組む必要がありますので、会員会社の温かいご支援・ご協力をお願い申し上げます。

(クラシエ薬品株式会社 代表取締役社長)