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日漢協 ニューズレター 91号

(第31巻 第1号)2014年5月

日漢協の動き


日本漢方生薬製剤協会 平成26年新年祝賀会
田村厚生労働大臣列席「漢方は日本にとって重要な資源・・・」



井順一会長
田村憲久
厚生労働大臣
平成26年新年祝賀会が1月15日、KKRホテル東京で開催された。会場には政界、厚生労働省、農林水産省、日本医師会、日本東洋医学会、日本薬剤師会、業界関係諸団体、マスコミ、会員会社等多数の参加者が集い、新年を言祝いだ。

主催者挨拶に立った井順一会長は、昨年6月に執り行った日漢協創立30周年記念式典、祝賀会が盛況であったことに謝意を表すと共に、「30周年も一つの通過点とし、新たなエポックに向け取り組みたい」と述べた。そして昨年度を振り返りつつ、本年度の課題について、まず、コンプライアンスの推進に業界を挙げて取り組む決意を表明した。

また、一昨年8月に発足した自民党の「日本の誇れる漢方を推進する議員連盟」の活動状況については、発足会で「薬価問題」「国際標準化対応」「生薬の国内栽培」の3点をお願いした。中央社会保険医療協議会で示された「薬価制度改革の骨子案」に対して、議連として「医療用漢方製剤の薬価を維持するため、現行制度とは異なる新制度を検討する場を求める」という決意表明を厚労大臣に提出されたこと等を紹介した。

生薬の国内栽培に関しては、厚労省、農水省課長級会議が実施され、生産者と実需者のマッチングを図るため全国8ブロックで説明会を開催、各団体からの要望書を取りまとめ、対応が始まっている。平成26年概算要求の中に「薬用作物等地域特産作物産地化確立支援事業」が新規事業として盛り込まれ、「薬用植物」として取り上げられたことはたいへん意義深いと強調した。

PIC/Sへの加盟については本年に加盟承認が見込まれるとの見解を示し、日漢協として精細な対応を図っていると結んだ。



更なる発展を期して乾杯
来賓挨拶では、「漢方は日本にとって重要な資源であり・・・(中略)高齢化が進む中、漢方への期待はますます高まる」と熱いエールを送られた田村憲久厚生労働大臣を皮切りに、石川広己日本医師会常任理事、石川友章日本東洋医学会会長、藤原英憲日本薬剤師会常務理事、木村政之日本製薬団体連合会理事長の5氏より祝辞をいただいた。

引き続き、桑野彰一副会長の乾杯で懇談に入り、和やかなうちに会は進み、 内田尚和副会長の中締めで散会した。

生物多様性条約に係る中国対応動向等に関する勉強会を開催

生物多様性条約に係る中国の対応動向の情報を得るため、平成26年3月31日に勉強会を開催しました。開催にあたっては、上智大学大学院磯崎博司教授、東海大学法学部田上麻衣子准教授の協力のもと、本領域を専門に研究している西南学院大学院生の何劼氏に講演いただきました。勉強会には、日漢協の委員だけでなく、国立衛研袴塚高志生薬部長、富山大学和漢医薬学総合研究所小松かつ子教授、バイオインダストリー協会炭田精造技術顧問らも参加し、活発な意見交換が行われました。

2010年の生物多様性条約COP10で採択された名古屋議定書は、現在29ヶ国が批准(国として同意すること)しており、名古屋議定書が発効されるのに必要な50ヶ国の批准に徐々に近づいてきた状況です。本年10月には韓国でCOP12が開催されることもあり、批准していない国々(日本も含む)は批准に向けて国内処置の整備を行っています。その中で、当協会としては漢方・生薬等において関わりが深い中国の動向が関心事であり、今回の勉強会を企画しました。中国では、伝統的な文化遺産の保護や生薬の品種の保全に係る法整備が進んでおり、さらに伝統的知識の保護に関しても検討されているなどの情報を得ました。

現時点では検討段階ですが、今回のような勉強会を通して、中国の動向の収集や専門家との意見交換を深めていくことの重要性を実感し、勉強会を終了しました。