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日漢協 ニューズレター 92号

(第31巻 第2号)2014年9月

日漢協に寄せて  日漢協への期待

日本製薬団体連合会 会長
野木森 雅郁

本年5月の役員改選におきまして日本製薬団体連合会(日薬連)会長を拝命しましたアステラス製薬の野木森でございます。日本漢方生薬製剤協会におかれましては、加藤会長のもとで新体制をスタートされましたことを心よりお慶び申し上げます。

さて、改めて申し上げるまでもありませんが、漢方薬は、その原料である多くの生薬の調達を海外に依存していることから、海外の生薬の生産動向や為替動向が、ビジネスに影響を及ぼしやすい構造になっております。このため、我が国の伝統医学として定着している漢方薬の継続的な安定供給を確保するには、生薬を安定的に確保することが必須であり、生産国との良好な関係構築努力と並行して、国内栽培の推進などの対策が求められています。

また漢方薬は、上市されてから長期間にわたって、継続的に使用されているという、他の製剤とは異なる特徴を有しています。このような点からも、生薬を安定的に生産・供給する体制の確立が、貴協会の会員各社にとって最優先の課題であると理解しております。

加藤会長は、就任会見の中で会員に共通する課題として、生薬の安定調達と製品の品質・安全性の確保を指摘され、その上で安定調達については、生薬の8割超を中国に依存している現状を踏まえ、中国の関係当局や諸団体に安定調達への理解を求める活動を引き続き充実させること、また国内での生薬栽培推進を後押しする取組みに注力することを表明されました。

さらに、漢方薬、生薬の適正使用推進、普及啓発も今後の課題であるとして、一般生活者や患者、医療従事者向けの情報発信強化に言及されました。近年では、漢方医学の普及とともに、国際的にも漢方薬への関心や期待は高まっています。ステークホルダーに対する情報発信とともに、科学的エビデンスの収集についても、さらに充実されていくものと期待しております。

私ども日本に基盤を置く製薬企業として、国内ニーズに合致した医薬品の研究開発と安定供給に取り組むことが重要です。日薬連は製薬産業のすべてをカバーする連合体組織として、「高品質な医薬品の安定供給体制の確保」を活動の中核に位置付けています。貴協会の活動と今後の取組みは、まさに日薬連の活動と軌を一にするものであります。貴協会とは、引き続き密接な連携を図りながら、国民医療のみならず世界の人々の健康と福祉の向上に貢献出来る産業を目指して力を尽くしたいと考えています。

最後になりますが、貴協会の今後益々のご発展を心より祈念申し上げますとともに、日薬連の活動に対して一層のご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。