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日漢協 ニューズレター 97号

(第33巻 第1号)2016年5月

巻頭言  第67回日本東洋医学会学術総会にあたって

第67回日本東洋医学会
学術総会 会頭
清水 寛
医療法人東洋病院 理事長
徳島大学医学部 臨床教授

第67回日本東洋医学会学術総会を平成28年(2016年)6月3日(金)より5日(日)まで、サンポートホール高松、JRホテルクレメント高松、かがわ国際会議場・展示場の三隣接会場にて開催させて頂くことになりました。

此の度の学術総会のメインテーマは「パラダイムの継承とその未来−多様な漢方に橋をかける−」と致しました。現在漢方医学は、西洋医学との協同研究や結合医療により飛躍的に進化をとげております。アジアのみならず、欧米を中心とした多くの国々で東洋医学が導入、研究されており、今や世界的に浸透しつつある東洋医学の基本を研修し、同時に新しい時代の医療体系の構築に寄与することが今学会の目標となっています。

そこで特別講演を松田邦夫先生に「大塚敬節先生に学ぶ」と題して、佐藤祐造先生には「21世紀の漢方医学:漢方医学における“創薬”を目指す」と題して、桜井弘先生には「東洋医学と無機医薬品〜ヒ素のインパクト」と題して御講演を頂きます。招待講演は、シカゴ大学医学部の中村祐輔教授に「高齢化社会とオバマ大統領Precision Medicine Initiative」と題して、総本山善通寺第五十七世法主真言宗善通寺派管長樫原禅澄氏には「安心を与える」と題して、ミュンヘン工科大学のCarl-Hermann Hempen教授には「Education and practice of Traditional Chinese Medicine in Europe」と題して御講演頂きます。伝統医学臨床シンポジウムでは、歴史からみる日本における東洋医学パラダイムの変遷について、また、国際伝統医学ライブ、日漢学術交流シンポジウムでは、国際的視野から東洋医学について討論が期待されます。

シンポジウムは8題で、傷寒論や鍼灸の再確認と伝統医学の新たな動向について、臨床面では癌や難病難治性疾患等の研究対談を行います。ワークショップは5題で、漢方薬をサイエンスし、基礎医学との関わりを探求し、医学教育における漢方や次世代への橋渡しなどについて考察します。漢方セミナーは12題で、漢方の歴史、素問と霊枢の概説、脈診、舌診や腹診の診察法、方剤の運用法の解説、研修医のための漢方や鍼灸の基礎実習も行います。漢方薬剤師セミナー、医師のための鍼灸セミナーも充実しました。スポンサードセミナー2題、ランチョンセミナー7題、日本漢方生薬製剤協会(日漢協)との共催の市民公開講座は、第一部は「市民のための漢方シンポジウム」第二部は「山田洋次映画監督の対談」が行われます。日漢協からの多大な御協力を頂きましたことを厚く御礼申し上げます。また、280演題の貴重な研究発表のご応募を頂き、御参加下さった先生方にきっとご満足頂けるご発表内容であることを確信致しております。

本学術総会の開催に当たり、多数の方々の御支援と御協力を賜りましたことを心より厚く御礼申し上げます。6月4日(土)の夜は懇親会を開催致します。情報交換や久しぶりの親交を深めてくつろぎの一時をお過ごし下さい。プログラムと日時等の詳細は、総会ホームページをご参照下さい。
http://www.med-gakkai.org/jsom67/