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日漢協 ニューズレター 97号

(第33巻 第1号)2016年5月

トピックス


私の健康法  神奈川県知事  黒岩祐治さん
毎朝、5キロのランニング

●「未病を治すかながわ宣言」


高僧の書と見まがう自書を背に。「いのち」の他に「氣」、 「未病」の書が飾られている(神奈川県庁知事室で)

2014年(平成26)1月8日、一つのマニフェストが宣せられた。「未病を治すかながわ宣言」である。宣したのは黒岩祐治神奈川県知事だった。そこには2つの理念と3つの取組みが盛り込まれていた。その理念には以下のように記されている。

・「超高齢社会を幸せに生きるには未病を治すことが大切だ」という価値観を県民文化として育てます
・そのため、未病を治す考え方を皆で学び、県民一人ひとりはもとより社会のあらゆる主体が協力しあって、未病を治す取り組みを展開します

当時、この宣言を見て、未病という文字を読める神奈川県民はそう多くはなかったが、以来、東洋医学の概念というよりも知恵の結晶とも言える未病は、人口に膾炙されるようになっている。
未病への熱い思いは、重点施策として政策にも反映されている。目指すは未病をベースにした健康寿命の日本一。さらに新たな市場・産業を創出すべく未病産業研究会を設置し、国際展開を進めるために「ME-BYO」の商標登録も済ましている。
神奈川県知事に就任するまではフジテレビでキャスター等をつとめ、退社後は国際医療福祉大学大学院教授の傍ら、気鋭の医療ジャーナリストとしてならした。フジテレビ時代、自ら企画・取材・編集を手がけた救急医療キャンペーン(89年〜91年)は救急救命士誕生に結びついたことはつとに知られる。

●お酒大好き、特にビールが
「これまで大病をしたことはありません。2年に1回ほど風邪をひくくらいです」
61歳になる今日まで健康に恵まれ、3月13日に行われた横浜マラソンに出場し、完走している。フルマラソン初挑戦でタイムは4時間49分30秒だった。「5時間を切るのが目標でした」
フルマラソンを完走できる体力は健康であればこそ。
この要因の一つは、食べ物に好き嫌いがない。肉も魚も野菜、豆腐も好きで、そして、お酒が大好き、「365日、毎日、飲んでいます。特に好きなのはビールですね。皆とワイワイ騒ぎながら楽しく飲んでいます」。
自宅で過ごす週末以外はほとんど誰かしらとグラスを傾けている。「生活は不規則なのですが、それなりに規則的で、バランスを考え、三食きちんと食べ、サラダも必ずいただいています」。 因みに酒の場は情報を得る格好の場でもあるそうだ。
健康法というよりも毎朝欠かさないのがランニング。6時に起きて5キロの距離を30分ほど走り、腕立て伏せや腹筋、背筋、ストレッチを行っている。「5年前に知事になった時、体重が増えてしまい、これはまずいと思って、朝、走ることにしたんです。これが病みつきになり、身体もスッキリし、肩こりもなくなりましたね」
県政の柱ともなっている未病との出会いは2005年、「末期がん患者に対して西洋医学は有効かというシンポジウムで劉影さんを知りました。当時、父が肝臓がんで余命二ヶ月と言われていたんです。劉さんに相談したところ、未病を治しましょうと言われ、長芋を蒸して、毎食、ごはんがわりに食べ、冬虫夏草を煎じたお茶をのんだところ、奇跡的に回復したのです。それ以来、未病を治すという考え方に共鳴し、今に至っています」

プロフィール
1954年(昭和29)9月、神戸市出身。1980年早稲田大学政治経済学部卒業、フジテレビジョン入社。2009年(平成21)9月同退社、10月国際医療福祉大学大学院教授。2011年3月同退職、4月神奈川県知事に就任。2015年4月神奈川県知事(二期目)に就任。
著書『末期ガンと漢方〜東西医療の融合 父に起きた奇跡〜』(IDP新書)『末期ガンなのにステーキを食べ、苦しまずに逝った父(介護ライブラリー)』講談社など多数。

表紙写真採用者のコメント

松浦薬業株式会社 技術広報グループ 加藤 久幸

「薬草の山といわれる伊吹、そこに咲く花たちを見るのが好きで、年に何度も足を運んでいます。写真の花はニリンソウ、白く輝く花たちは青空を目指して伸びていきます。」