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日漢協 ニューズレター 98号

(第33巻 第2号)2016年9月

トピックス


私の健康法  第29代日本銀行総裁 キヤノングローバル戦略研究所理事長  福井俊彦さん
手洗いとうがいを欠かさない

●「世界の百人」に選出


食べ物の好き嫌いはなく、なんでも食べる。付き合いの幅も広く、酒も和食には日本酒、洋食にはワイン、中華には老酒を嗜む。週末のゴルフで英気を養っている。

銀行の銀行、通貨の番人と言われる日本銀行(Bank of Japan)の総裁は、国民全体の利益の擁護という重責を担い、その役柄は総理大臣を凌ぐとされる。時の為政者や経済界などからの風圧にさらされることも少なくない。
第29代日本銀行総裁として2003年(平成15)から2008年までの5年間に亘って日本経済の舵取り役を果たし、2004年2月14日発行の英国のエコノミスト誌で、世界で最も優れた中央銀行総裁と称えられている。
同年に米国のタイム誌で開始された企画、「世界で最も影響力のある100人(The People Who Shape Our World;The TIME 100)」の「指導者と革命家」の部門において、大胆な金融政策で日本経済再生に貢献したとのことから「世界の百人」の一人に選ばれている。
デフレ防止に向けた量的緩和政策の果敢な推進は記憶に新しい。

●風邪もひかず、病気知らず
日本銀行総裁を退任後はキヤノングローバル戦略研究所の理事長に就任、今日に至っている。昨年、傘寿を過ぎ、この9月には81歳を迎えるが、理事長として毎朝9時から9時半に出勤する。
眼下に東京駅のレトロな駅舎が見える理事長室の机にはパソコンとプリンターが備えられ、自ら駆使している。「時間の区切りがない仕事ですので」と横浜の自宅にも同種の機種があり、帰宅後も夜半までパソコンに向かい仕事に勤しむ日が多い。床に就くのは0時半から1時頃、起床は6時から6時半頃で、睡眠時間は比較的短い。
これまで健康を損ねたことはほとんどなく、病気知らずで元気このうえない。風邪をひくことも稀で、病歴と言えば、「覚えていないのですが、子供の頃に腸チフスに罹ったと聞いています。それに50年ほど前の昭和40年頃に胆石になり、一週間入院したことがありました。食べ放題、飲み放題が始まった時で、安月給の連中同士と行った安物の中華料理の食べ過ぎが原因でした」

●龍角散を自宅と理事長室に常備
風邪をひかないように心掛けている以外は、特段の健康法はないそうだが、食事の前の手洗いと外から帰ったらうがいを欠かさず励行している。
うがいの際はイソジンを用いることがある。風邪をひきそうになったり、講演やスピーチで喉が引っ掛かりそうになった時に予防として飲んでいるのが龍角散、自宅と理事長室に常備薬として備えている。
「若い時から使っています。口に入れるだけですけれど、いい薬だと思っています」
定期検診でも引っかかるところもなく、自覚症状もない。病院の薬とも無縁であり、「人の話を聞いても自然の薬の方が人間にはなじむと思いますね」

プロフィール
1935年(昭和10)9月7日大阪市生まれ。 1954年大阪府立大手前高校卒業。1958年3月東京大学法学部卒業。4月日本銀行入行、1970年パリ駐在、1986年営業局長、 1989年(平成元年)5月総務局長、9月日本銀行理事、1994年日本銀行副総裁、1998年3月日本銀行副総裁退任。9月富士通総研理事長。2001年経済同友会副代表幹事。 2003年3月20日日本銀行総裁、2008年3月19日日本銀行総裁退任。12月1日キヤノングローバル戦略研究所理事長。

表紙写真採用者のコメント

ジェーピーエス製薬株式会社 開発部 江良 恒夫

帰社時に野いちごをみつけました。 花びらが少し色あせ、花びらが落ちたものもありました。