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日漢協 ニューズレター 100号

(第34巻 第1号)2017年5月

巻頭言  第68回日本東洋医学会学術総会にあたって

第68回日本東洋医学会
学術総会 会頭
金子医院 院長

金子 幸夫

この度、第68回日本東洋医学会学術総会を平成29年(2017年)6月2日(金)より4日(日)までの日程で、名古屋国際会議場にて開催させて頂くことになりました。

今回の学術総会のメインテーマは、「漢方医学の確立:協調と発展に向かって」と致しました。日本の漢方医学は江戸時代に入って古方を中心として発展してきましたが、EBM漢方、後世方、中医学などの古方とは異なった治療法も包括しているのが現状であります。種々の流派が協調しながら日本の新たな漢方医学を確立して発展させるべきであると考え、今回の学会の目標とさせて頂きました。

今回の学術総会では、特別講演として佐藤弘先生に「漢方医家から見た医の倫理」、花輪壽彦先生に「漢方診療35年の経験から」、松田邦夫先生に「古典は臨床医の目で読む−自験例から考える−」と題して御講演を頂きます。また、教育講演として河村典久先生に「本草学者「丹波修治」」、小曽戸洋先生に「漢方の多様性」、山際幹和先生に「咽中炙臠〜不可解な咽中の怪〜」、木村容子先生に「女性と漢方」、田澤寛子先生に「地域医療における漢方の役割」、石野尚吾先生に「女性のライフサイクルと漢方・針灸治療−健康増進のために−」、小田口浩先生に「COIにおける漢方標準化の取り組み」と題して御講演を頂きます。伝統医学セミナーでは、「嗅覚障害の診療に及ぼす伝統医学のインパクト」と題する3名の講師の先生の御講演を予定しております。

シンポジウムは、特別シンポジウム2題と一般シンポジウム17題を予定しました。漢方入門講座は30分の講義を1単位とし、漢方の診断方法や臨床の領域における漢方の治療法など合計で18単位の講義が行われます。この外に針灸特別セミナー、針灸の基礎実習、スポンサードセミナー3題、ランチョンセミナー6題などを予定しております。

日本漢方生薬製剤協会(日漢協)との共催の市民公開講座は、「漢方と針灸の知恵で幸せに生きる〜オキシトシンの恵、未病と養生〜」というテーマで、6月4日(日)の午後2時30分から午後4時30分まで開催します。講師の先生は2名で、高橋徳先生には「東洋の叡智が現代に蘇る〜オキシトシン健康法〜」という演題で、脳内のオキシトシンの分泌を促す健康法を、丁宗鐵先生には「漢方の知恵〜未病と養生〜」という演題で、天寿を受け入れる生命観、中庸を理想とする漢方の健康観、「摂養」の知恵が生み出す新しい未病医学などを、御講演頂きます。日漢協からは、市民公開講座の開催にあたり多大のご協力を頂きましたことを、ここに厚く御礼申し上げます。

6月3日(土)の夜は、会員の懇親会を開催致します。この席では東海地区(三重、愛知、岐阜、静岡)の地酒を用意しますので、先生方におかれましては美味しいお酒を召し上がりながら御歓談して頂きたいと思っています。なお、プログラムと日時などの詳細は、総会のホームページを御参照下さいますよう、お願い申し上げます。
http://www.ccs-net.co.jp/touyo68/