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日漢協 ニューズレター 100号

(第34巻 第1号)2017年5月

トピックス


私の健康法  日本東洋医学会  佐藤弘会長
日ごろから身土不二を実践



大塚恭男先生、松田邦夫先生、矢数道明先生の三人の先生に教わり、代田文彦先生に大きな影響を享けました
●良き師、良き友に恵まれ
日本東洋医学会が呱々の声をあげたのは、戦後の混乱期から復興期にさしかかった1950年(昭和25年)だった。記録に拠れば、その年の3月12日、慶應義塾大学医学部北里記念図書館で創立総会が開かれている。創立当時の会員数は99名といわれ、年会費は300円だった。会員数が9000名を超える今日とは隔世の感があり、歴史の重みが感じられる。
個性派ぞろいと言われる日本東洋医学会の第21代目の会長に就任したのは、2015年(平成27年)6月12日、間もなく3年目を迎える。「漢方医学をEBMの観点からばかりでなく、漢方医学の特徴や将来の医学・医療に果たす役割をも追求していきたい」とする手腕に内外から少なからぬ期待を寄せられている。
東洋医学(漢方)との出会いは大学入学前の浪人中に腰痛を患ったのがきっかけだった。「コルセットを付けたりするのは楽ではなかったものですから、母の友人から鍼灸院を紹介されました。直後効果というか、治療をすると体が軽くなるんですね。たまたまその治療師の机の上に『傷寒論』があり、借りて読んでみました。よく解りませんでしたが、そんなこともあって、大学に入学した頃から将来は東洋医学をやろうと漠然と思っていました」
学生時代は東大闘争の最中で、バリケードストライキのため授業もなく、余り勉強をしなかったというよりもできなかった。以来、半世紀、漢方と共に歩み今日に至っている。「思えば、良き師、良き友に恵まれ、とてもラッキーでした」

●食いしん坊でお酒が好き
現在、東京女子医科大学名誉教授の傍ら新潟医療福祉大学医療経営管理学部教授として東京と新潟でほぼ半々の生活を過ごしている。日々の起床は6時から6時半、就寝は12時から遅い時は2時頃で、早寝早起きならぬ遅寝早起きが常態となっている。
この4月に古稀を迎えたばかりだが、30代の半ばの時にぎっくり腰になり、動けなくなったことが何回かあった。近年では変形性膝関節症に悩んだりしているものの内臓器官の病気に罹ったことはなく、おおむね健康を保っている。
食いしん坊を自任しているだけあって食べ物に好き嫌いはない。特に好んでいるのが魚で、新潟では行きつけの魚屋さんに買い出しに行くのを楽しみにしている。「白身の魚も烏賊もおいしいですし、マグロもいいのが入るんです。獲れたての魚って美しいですね。なかでもノドグロの赤はこんなにきれいなのかと感激しています。調理はあまりしませんが、時にカレイの煮つけを作ったりすることがあります」
健康法と言えば、野菜も旬の地元産に拘り、できるだけ自炊を心掛けている。「身土不二を実践し、楽しく食事することにしています」
食いしん坊に付き物はお酒。「よほど調子が悪い日以外は欠かしません。麦酒500mlを2本かワインなら1本ですね」
お酒好きは生誕の地の秋田のお祖父さん譲りとか。先人の知恵通り百薬の長になり、趣味のオペラ鑑賞が健康を支えている。

プロフィール
1947年(昭和22年)4月22日、秋田県横手市生まれ。 1967年東京都立戸山高校卒業、1974年東京大学医学部卒。 1977年同大第三内科入局、肝臓病学を専攻。 1985年東京女子医科大学附属第二病院内科助手。 1992年同大東洋医学研究所助教授。 2004年に教授、2005年に同所長。 2013年から新潟医療福祉大学医療経営管理学部教授。