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「冷え症は治らない」とあきらめていませんか?

冷えの原因を探る


熱産生の異常
冷えの原因の一つに、熱の産生低下があります。

熱の原料となる食べ物の摂取量が少ない、胃腸が弱くて消化吸収機能が低下している。といった場合に、熱の産生が低下します。ですから冷え症の人はダイエットは禁物です。

また、運動不足も大きな原因になります。運動によって筋肉で産生される熱は、体が作る熱全体の6割にもなります。運動不足は、こうした筋肉での熱産生量を低下させることになります。
熱運搬の異常
熱の運び屋は血液です。筋肉や内臓で作られた熱は、血流によって全身に配られます。しかし、血流を調節する自律神経に異常があったり、いわゆる「ドロドロ血」で全身に十分な血液が行き渡らなくなると、新陳代謝が悪くなって熱も十分に運ばれなくなり、冷えの原因になります。
自律性体温調節反応の異常
体の内部には大切な臓器があり、その働きを守るためには体温を一定に保つ必要があります。体温調節の基本は、寒い時には熱を作り、暑いときには熱を放散するというバランス調節です。この調節を無意識に行っているのが自律神経で、エネルギー代謝、血流、発汗、全身の毛穴の開閉、筋肉のふるえ、などを操作して熱の産生・放散を操作しています。これは一瞬一瞬の温度変化に対応して体温を微調整する機能で、「自律性体温調節反応」と言います。

自律神経の機能がストレスなどで障害されると、この体温調節反応がうまく働かなくなり、冷えの原因となることがあります。

気候馴化の異常
四季のある日本に生まれ育ったわたしたちの体は、大きな時間単位の温度変化にも適応するようになっています。冬場は夏よりも1日の熱産生量が約10%も多くなり、快適に感じる温度も夏と冬では3度位差があって、夏は多少暑くても快適だと思えるようになっています。

しかし、冷暖房の普及で四季を敏感に感じられなくなった現代、こうした気候馴化能も低下しています。そのため、本来は体温の微調整をする自律神経への負担が大きくなっています。

コラム 冷えは現代病!?

自律生体温調節機能は、外部因子、すなわち過剰な冷暖房、食生活の乱れ、ストレスなど、現代社会ならではの環境の中で弱っています。

たとえば、過剰な冷房で外気温と室内温度に20度近い差があることも希ではなく、部屋を出入りするたびに忙しく体温調節機能が働くので、自律神経への負担が重くなっていきます。また家庭や職場で受ける精神ストレスは、自律神経の働きに影響することはよく知られています。季節感のない食材も、体の季節馴化を鈍らせます。こうした現代社会の申し子のような環境が、冷えを作り、憎悪させているのです。まさに冷えは現代病といえます。