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「冷え症は治らない」とあきらめていませんか?

美しく健やかな生活のために−養生のすすめ


正しい日常生活で健康維持
 漢方治療の効果を十分に発揮させるためにも、正しい日常生活を送りましょう。
過剰な冷暖房に対処するために、脱ぎ着しやすいような重ね着をして、冷暖房に合わせて脱ぎ着をまめにします。また、下半身は常に暖かくしておくようにします。
冷暖房は控えめにして足元を暖かく、過剰な湿度も避けます。
理想は規則正しく、バランスよい食事ですが、現実には難しいこともあります。その場合は、せめて「朝の一口」を大切にしましょう。みそ汁やスープの一杯でも良いので、温かいものを口にすることが大事です。朝は、体温・代謝が低く体が眠っている状態なので、それを目覚めさせる意味があります。

食事は、できるだけ生活している土地で育ち、その季節に自然に取れるものを食べるようにしましょう。夏に取れる(または南国の)野菜や果物は体を冷やし、冬の食べ物は体を温めると言われます(表11)。そして、あまり加工されていない、自然に近いものを偏りなく、バランスよく食べることが大切です。

4ページで紹介したように、運動で筋肉が作る熱はとても大切です。わざわざジムなどに通わなくても、家事や買い物を「楽しい運動のチャンス」と意識して、いつもより筋肉を動かすようにすれば、運動効果が得られます。

また、テレビを見ながらストレッチをするような「ながら体操」も無理なく運動を続けるひとつの手段と言えるでしょう。

こうしたちょっとした生活の工夫が、冷え症改善の大きな力になります。冷えを知り、漢方を知り、生活を見直して、冷え知らずの生き生きとした生活を送りたいものです。

コラム 入浴のすすめ

入浴は、冷え症改善に特にお勧めです。

お湯につかることで体に水圧・浮力がかかり、下半身が体重から解放されて緊張をゆるめることができます。水圧が自然のマッサージにもなって、下肢の血流改善も期待できます。

ぬるいお風呂にゆっくり入れば、交感神経の緊張を鎮め、自律神経のバランスが回復します。

高齢者には心臓への負担が少ない半身浴がいいのですが、その場合は上半身が寒くならないようにバスタオルを羽織ったり、Tシャツを着たまま入浴する、あるいは入浴する前にお風呂の縁に腰掛けて足だけ暖め、全身が暖まったところで服を脱ぐようにするとよいでしょう。