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漢方は女性の健康をたすける



四診の目的は、「証」を見極めることにあります。四診で得られた体質や症状などの情報を、いろいろな切り口(漢方の概念)で分析して証を決定します。ここでは代表的な概念である「実証と虚証」「気・血・水」について説明しましょう。ほかにも「寒熱」「陰陽」「表裏」などがあります。

〜実証と虚証〜
漢方で体質の分類に使われているのが、「実証」と「虚証」です。実証は「体質強壮な人」、虚証は「体質虚弱な人」と考えればいいでしょう。それぞれの体質の具体的な特徴を挙げてみます。

■実証
実証は固太りあるいは筋肉質のガッチリとした体格で、栄養状態が良く、声は力強くハリがあります。つややかな皮膚をしていて、筋肉は弾力に富んでほどよく緊張しています。また、消化器系が強いことも、実証の特徴です。食べるスピードが速く、冷たいものも平気。多少食べ過ぎても何らトラブルを生じることはありません。一食くらい抜いても大丈夫ですが、一日でも便秘をすると不快に感じます。夏は暑がるもののバテてしまうことはなく、冬でも寒がらない人が多いようです。通常、寝汗はかきません。

■虚証
一方虚証の特徴は、実証の逆と言っていいでしょう。栄養状態が悪く、体型はいわゆる水太りか、痩せ型の下垂体質です。声は弱々しく、皮膚にはつやがありません。筋肉は弾力がなく、とくに腹筋は薄くて弾力や緊張に欠けています。食べるスピードは遅く、食べ過ぎると胃もたれを生じやすく、冷たいものを食べると腹痛や下痢を起こすことも少なくありません。暑さや寒さに弱いことも虚証の特徴です。夏はバテ気味で、寝汗をかく人が多いようです。

■中間証
実証と虚証の間に位置する証が「中間証」です。中庸とも言い、バランスのとれた状態を指します。