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漢方は女性の健康をたすける



「実証・虚証」と漢方処方
体質が違えば病気のときの症状の現れ方も、処方される漢方薬も違います。

【例1:月経前緊張症の場合】
実証の人では、月経前緊張症の症状として便秘やのぼせ、肩こりなどが強く現れます。このようなときは桃核承気湯(とうかくじょうきとう)という処方が効果的です。便秘や下腹部痛を生じる場合は、大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)を飲むといいでしょう。

中間証の主な症状には、@イライラやのぼせ、肩こり A強い下腹部痛やこむら返り Bのぼせや肩こりをともなう便秘といった3パターンがあります。
@には加味逍遙散(かみしょうようさん)、Aには芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)、Bには桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)を選択するといいでしょう。

虚証の症状はバラエティに富んでいますが、次のような5パターンに分け、薬を処方します。
@手足の冷えや腰痛、下腹部痛=当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
A冷え、肩こり、頭重感、めまい=当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
B頭痛、ゲップ、みぞおちのつかえ=呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
C冷え、腹痛=当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)
D胃腸が弱い、食欲不振=安中散(あんちゅうさん)


【例2:冷え症の場合】
実証の冷え症では、便秘やのぼせ、肩こり、不安感、不眠などの症状が現れる人が多いようです。桃核承気湯がよく効きます。

中間証の冷え症は3パターンに分けて、次のような処方をします。
@冷えのぼせ、肩こり、便秘=加味逍遙散
A下半身の冷え、上半身ののぼせ=五積散(ごしゃくさん)
Bのぼせ、肩こり、下腹部痛=桂枝茯苓丸

虚証の人は、
@顔色が悪い、疲れやすい、下腹部痛、頭痛、月経痛=当帰芍薬散
A手足のほてり、月経不順=温経湯(うんけいとう)
B下腹部痛、頭痛、めまい、疲れやすい=当帰芍薬散
Cめまい、フラフラする、下痢、腹痛=真武湯(しんぶとう)
といった4パターンから選択します。