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健康を守る 運動・漢方・笑い

現代人の健康管理

〜命を脅かすメタボリック・シンドローム〜
肥満症や高血圧、動脈硬化、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は、それぞれが独立した別の病気ではなく、内臓に脂肪が蓄積した肥満が原因であることがわかってきました。こうした内臓脂肪型肥満によって、さまざまな病気が引き起こされやすくなった状態を「メタボリック・シンドローム」といいます。
たかが肥満、と軽視しがちですが、メタボリック・シンドロームが重大な結果を引き起こすことも少なくありません。
たとえば動脈硬化症の場合、血管の壁が弾力を失って血液の流れが悪くなるために、脳卒中や狭心症、心筋梗塞などで重い障害が残ったり、命を奪われたりすることもあるのです。
また、糖尿病も脳や心臓など生命の中枢にダメージを与えるだけでなく、失明や足を切断しなければならない事態になることが珍しくありません。
これらの病気は初期にはほとんど自覚症状がなく、じわじわと体を蝕んでいきます。
〜メタボリック・シンドロームを撃退しよう〜
メタボリック・シンドロームを解消するためには、ダイエット(食事制限)と運動が欠かせません。
 まずダイエットでは、次のようなことを心がけてください。
▽不規則な食事時間やまとめ食いを改める
 一日三食、規則正しく食べる
 夕食はできれば午後7時までに(寝る前に食べない)
 間食は控えめに(手が届くところに食べ物を置かない)
▽早食いの習慣をやめる
 咀嚼回数を多くし、よく味わってゆっくり食べる
 ストレスは食べること以外で解消する(気晴らし食いや残飯食いはやめる)

体重を減らし、おなか周りの脂肪を落とすには、運動が効果的です。内臓型脂肪は、皮下脂肪に比べて運動で落としやすいといわれています。運動をしないでダイエットだけをしても、脂肪より先に筋肉が減ってしまい、好ましい状態とはいえません。また運動は骨粗しょう症をある程度予防できますし、からだ全体を若々しく保つ効果もあります。
運動は毎日少しずつ続けることが大事です。さまざまな運動がありますが、エアロビクスやウォーキング、ゆっくりしたスピードのジョギング、水泳、水中歩行、社交ダンス、サイクリングといった有酸素運動をするといいでしょう。
ただし運動は心臓や血管、関節などにかなり負担がかかるため、運動不足の人や体の弱い人、高齢者は、注意しながら行う必要があります。それぞれの体力に合わせた運動方法を選ぶようにしてください。
〜メタボ対策に漢方を活かす〜
漢方薬の中には肥満に効果がある処方も数多くあります。ただしダイエットや運動と併用するのが基本で、漢方薬だけでやせようしてもうまくいきません。まずダイエットや運動に取り組んでみて、それでは十分な効果が出ないという場合に漢方薬を活用するといいでしょう。
よく使用される漢方薬は防風通聖散と大柴胡湯で、腸管で脂肪が吸収されるのを抑えてくれます。ダイエットに併用すると、体重が減少しやすいといわれています。
〜生活に笑いを取り入れて〜
食事や運動の管理は大事ですが、楽しみながら続けていくことが大切。一生懸命取り組むあまり、笑ったり楽しんだりすることを忘れていないでしょうか。笑いは最高の薬といっていいほど、心身にいい影響をもたらします。「笑うことで痛みなどのつらい症状が改善した」という症例はいくつか報告されていますし、笑いによって、がん細胞を攻撃するナチュラルキラー(NK)細胞の活性が上昇するといった研究論文も示されています。人がよく笑い、愉快に暮らしていれば、NK細胞は活力を増し、免疫力もパワーアップして病気をブロックしてくれる効果が期待できるのです。
笑う門には福来たる―笑顔の人を見れば周囲も楽しくなるもの。毎日の生活を楽しみながら、元気に長生きをしていきましょう。