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漢方に教えられたこと、気づかされたこと

漢方とは

そもそも漢方薬はどのようなものか、みなさんはご存知でしょうか。たとえば「生薬が入っている薬=漢方薬」と考えがちですが、伝承薬や薬用酒は漢方薬ではありません。

漢方は中国の医学古典の「傷寒論(しょうかんろん)」「金匱要略(きんきようりゃく)」などにある独特の医学体系の考え方を基に、生薬を組み合わせた処方です。たとえば風邪薬としてよく知られる「葛根湯(かっこんとう)」やインフルエンザの治療にも使われる「麻黄湯(まおうとう)」は傷寒論の処方で、現在でも使用されます。2000年近く経った現在でも有効な処方なのです。

中国伝来のものがそのまま漢方になったわけではなく、江戸時代に古方派(こほうは)と言われる人たちに重視され、日本オリジナルのものが確立されました。特に大阪では、漢方と蘭方(西洋医学)を合わせた良いとこ取りをして治療をしてきたという記録が残っています。私自身も現代医学と漢方医学の良いところを合わせて、相乗的な効果を示す新たな融合治療を創出しようとしています。

歴史を遡って行くと同じように考えた先人がいるということに驚かされると同時に、勇気づけられる思いがします。