制作物のご紹介 >> 小冊子 >> 漢方に教えられたこと、気づかされたこと

漢方に教えられたこと、気づかされたこと

「養生」が不可欠

例えば補中益気湯を飲んで治ったというのは、気が不足する「気虚」になりやすい体質で、生活習慣にも気虚になりやすい要素があるということですから、生活習慣について見直す必要があります。「漢方で治ったから良かったね」と済ませるのではなく、「私はこういう体質でこういうことに気を付けなければいけないんだ」と気づくことが大事なのです。

江戸時代に、長生きのための生活習慣のアドバイス「養生訓(ようじょうくん)」を記した貝原益軒(かいばら えきけん)は、自身も当時では珍しく84歳まで長生きしています。貝原益軒が強調しているのは「健康を維持するには先ず養生を心がけ、針灸や薬の力に頼り過ぎないようにしましょう」ということ。

最近、患者さんは「ちょっと気になるからCTを撮って下さい」「頭が痛いから何か薬をください」「とりあえず、熱を下げてください」などと、医療に頼りすぎているように感じます。本来なら、まず風邪をひくような生活をしていなかったか、自分自身で振り返って反省しなければなりません。貝原益軒が言うように「ふだんの心掛け」が健康の基本なのではないでしょうか。