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漢方で すこやか生活

4.漢方薬の得意な病気


西洋医学では治療が困難な疾患
虚弱体質に伴う疾患や心身症・不定愁訴・神経症など、さまざまな検査を行っても異常が認められないような場合があります。西洋医学では異常が認められないと病名が決められず、治療方針が決まらない、そのようなときには症状によって治療方針が決められる漢方医学が得意とすると考えられます。

また、高齢者のようにいろいろな疾患を併せ持っている場合、西洋医学ではそれぞれの疾患に対して投薬されるため、多くのお薬を服用しなければならなくなってしまいます。漢方薬は複数の症状を「証」という概念でとらえ治療方針を決めますので、一つの処方で対処することも可能となります。

さらに、免疫異常が関与する疾患やアレルギーなど、西洋医学的治療でも難渋する疾患が、漢方薬で特異的に効果を示す場合があるという報告もあります。

西洋薬との併用で効果が期待できる疾患
抗炎症作用や鎮痛作用については西洋薬が第一選択薬になるでしょう。ただし慢性炎症性疾患や再発性疾患では、漢方薬を併用することで西洋薬を減量することができたりします。また、細菌感染の明らかな疾患では抗生物質が優先的に使用されますが、遷延性あるいは再発性の場合に漢方薬を併用することで抗生物質の治療期間を短縮できる例があります。さらにがん治療においては、最近は非常に効果のある抗がん剤が開発されており、有効性が認められています。しかしながら、末梢神経障害(しびれ、痛み)や消化管粘膜障害(下痢、口内炎)などにより、治療が継続できない場合が見られます。このような場合、漢方薬を併用することで、本来必要な治療を継続することが可能になるという研究が進んでいます。