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漢方で すこやか生活

5.漢方薬を服用するときの注意


服用について
漢方薬の中には、その苦みなどの味や香りで胃の働きを活発にする目的で用い られるようなものもあります。多少飲みにくいと思っても、できるだけ水または白湯 で飲むようにしてください。薬と相互作用を起こす可能性もありますので、牛乳や ジュースなどで服用しないでください。違う薬局で購入した薬、あるいは病院で処 方された薬との飲み合わせにより、予期せぬ反応が起こることもありますので、医 師や薬剤師・登録販売者にご相談ください。

副作用については管理が必要
西洋薬に比べて少ないといわれていますが、漢方薬も医薬品なので副作用が あります。また、まれに重篤化するものもあります。服用中に症状が悪化したり、気 になる異常な症状が現れた場合には、速やかに主治医やお買い求めいただいた薬 局・薬店にご連絡ください。そして、次にあげる方は服用前に医師や薬剤師・登録 販売者にご相談ください。

(1)胃腸の弱い方
食欲不振、胃のもたれ、腹痛、軟便・下痢などが起こる場合があります。
(2)アレルギーのある方
アレルギーを起こした薬や食物などは貴重な情報です。
(3)高齢者の方
肝臓・腎臓などの代謝機能が低下して、漢方薬に限らず薬の副作用が現れや すくなります。
(4)妊娠中の方
漢方薬が胎児に悪影響をおよぼしたという報告は、現在のところありませんが、 不安なことは説明していただき、納得して服用することが大切です。
(5)以前に漢方薬で副作用の経験がある人
漢方薬の名前が異なっていても、過去に副作用を起こした漢方薬と同じ生薬 が用いられている場合があります。

この他、お子さんが服用するときは年齢によって服用量が規定されています。大人と比べて感受性が強く、少量でも 効果が発現しやすい場合があり ます。漢方薬を処方してもらう場 合、体質やアレルギーの有無など を医師や薬剤師・登録販売者に必ず相談してください。

重篤な副作用
間質性肺炎
階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空せき、発熱等がみられ、これらが急にあらわれたり、持続したりする場合は、間質性肺炎の疑いがあります。小柴胡湯、柴朴湯、柴苓湯などが発症しやすいといわれています。

肝機能障害
発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる場合は、肝機能障害の疑いがあります。肝機能障害の治療に使われる小柴胡湯という処方で肝機能が悪化する場合もあり、経過観察の厳格化などが注意喚起されています。

偽アルドステロン症
手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる場合は、偽アルドステロン症の疑いがあります。構成生薬であるカンゾウの主成分グリチルリチン酸が原因であり、過剰服用や長期服用によって発症しやすいことが知られています。複数の漢方薬を服用するときには、それぞれの構成生薬のカンゾウの総量について医師や薬剤師・登録販売者に確認し相談しましょう。