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6: 副作用について

1) 漢方薬は西洋薬と異なり副作用がないといわれていますが、本当でしょうか。

それは間違いで漢方薬にも副作用はあります。漢方薬では、身体の働きを大きく狂わしてしまうような強い副作用は、西洋薬に比較して少ないと言われています。 しかし、例えば、胃腸障害(食欲不振、胃部のもたれ、軟便など)、や皮膚にでるもの(じんましん、かゆみ、発赤など)などが主なものですが、まれに、重篤化するものもありますので注意が必要です。また、それぞれの漢方薬によって副作用発現状況は異なります。 処方医師又は薬剤師の注意には、十分に耳を傾けるようにして下さい。また、服用中に症状が悪化したり、気になる異常な症状が現れた場合には、直ちに、処方医師又は薬剤師にご相談下さい。

2) 副作用かな?と思ったら、どうすればよいでしょうか。

副作用がおきたのかな?と思ったら、すぐにのむのを止めて下さい。そして、処方医師又は薬剤師にご相談下さい。

3) 漢方薬で起こる副作用にはどのように注意したらよいでしょうか。

(1)胃腸の弱い人
漢方薬でも、食欲不振、胃のもたれ、腹痛、軟便・下痢などが起こることがあります。胃腸の弱い人に注意の必要な漢方薬もありますので、胃腸の弱い人は、あらかじめ処方医師又は薬剤師に申し出て下さい。

(2)アレルギーの経験のある人
服用前に、過去のアレルギー歴(アレルギーを起こした薬、食物などについて)を処方医師又は薬剤師にお話しして下さい。

(3)高齢者のかた
高齢になりますと、肝臓・腎臓などの代謝機能が低下して漢方薬に限らずクスリの副作用が現れやすくなります。その場合は、一般にのむ量を減らすなどの注意をします。とくにお年寄りでは、甘草(かんぞう)という生薬が入った漢方薬により、「むくみ、高血圧、手足の筋肉に力が入らない」、などの症状が現れやすくなることがありますので、このような症状があらわれたら服用を中止して、すぐに処方医師又は薬剤師に相談して下さい。(甘草は、甘味があり、食品中にも安全だとして多く用いられていますが、薬として用いる場合は摂取量が多くなるので、このような副作用が現れることがあります。)

(4)以前に漢方薬で副作用の経験のあるかた 漢方薬の名前が異なっても、過去に副作用を起こした漢方薬と同じ生薬が用いられている場合がありますから、必ず処方医師又は薬剤師にそのことを伝えてチェックしていただいて下さい。

4) 小柴胡湯で肺炎になり死亡された患者さんがいるそうですが。

残念ながらそのような患者さんがおられます。おそらく小柴胡湯に起因するアレルギーによる「薬剤性の間質性(かんしつせい)肺炎(はいえん)」が発症したものと考えられます。薬剤性の間質性肺炎は、初期の症状として、かぜによく似た「発熱、咳、からだを動かしたときの呼吸困難」などが起きますので、こうした症状に注意することが必要です。副作用が疑われる場合には、すぐにのむのを中止し、処方医師又は薬剤師にご相談下さい。すみやかに適切な処置をしていただければ重篤化せずに回復します。