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生薬の解説

タクシャ (沢瀉)

北海道、本州の北部、朝鮮半島、東シベリア、中国に分布し、沼沢地等に自生する多年生草本である。
塊茎を薬用とする。

生薬

  1. 基原

    サジオモダカ Alisma orientale Juzepczuk (オモダカ科 Alismaceae) の塊茎を乾燥したもので、通例、周皮を除いたもの。

  2. 産地

    中国 (四川省、広西壮族自治区 等)

  3. 生薬の性状

    本品は球円形~円錐形を呈し,長さ3~8cm,径3~5cm,ときには2~4に分枝して不定形を呈するものがある.外面は淡灰褐色~淡黄褐色で,僅かに輪帯があり,根の跡が多数の小さいいぼ状突起として存在する.切面はほぼ密で,その周辺は灰褐色,内部は白色~淡黄褐色である.質はやや軽く,砕きにくい.
    本品は僅かににおいがあり,味はやや苦い.

  4. 成分

    多量のでんぷんを含み、四環性トリテルペン(alisol A,Bなど)、セスキテルペン (alismol、alismoxide、orientarol A,B,C) などを含む。

  5. 日局18規格値

    純度試験(1) 重金属 20ppm以下
    (2) ヒ素 5ppm以下
    灰分5.0%以下
    酸不溶性灰分0.5%以下