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「中薬と植物薬国際シンポジウム」レポート

当協会技術委員会委員長 佐々木 博 が、中国で行われた「中薬と植物薬国際シンポジウム」にて、当協会の代表として講演しました。
その模様をレポートいたします。



技術委員会委員長 佐々木 博

シンポジウム名:
「中薬と植物薬国際シンポジウム」 (中国SDA主催)
International Senior Forum of Traditional Chinese Medicines and Botanical Products
開催日: 2001年10月19日〜22日
開催地: 中国・杭州市(会場は浙江世界貿易中心ホテル)
参加者: 約500名
概要
中国SDA主催の「中薬および植物薬国際シンポジウム」が、10月19日〜22日、中国・杭州市で開催されました。約500名の参加者があり、 中国国内から大半ですが、WHOや米国FDAはじめ、ヨーロッパ各国、中国、香港、韓国、シンガポール、タイ、オーストラリアなどの 行政関係者や国立試験機関の研究者らが参加していました。日本からは私のみの参加でした。

シンポジウムは、中国SDAの鄭篠萸(Zheng Xiaoyu)局長らの挨拶で始まり、次いで、任徳権(Ren Dequan)副局長による中国における 中薬現代化政策、WHOの張小瑞(Zhang Xiaorui)博士によるWHOの伝統薬に関する仕事の紹介、さらに各国代表から、 それぞれの国の伝統薬あるいは健康食品に関するレギュレーション、品質管理の現況等についての講演と続きました。 このセッションで、私は「日本における漢方製剤の品質管理と今後の発展」と題し、薬価収載以降の四半世紀を中心に、 マル漢、漢方GMP、再評価、アリストロキア酸問題などについて説明しました。また今後の展望として「漢方の新しい展開21」を紹介しました。 2日目は、品質管理、特にGAPやGMP、またアリストロキア酸腎症など植物薬による副作用問題について、活発な議論が行われ、 3日目は、新植物製剤の申請、登録に関するレギュレーションに関する講演、議論が行われました。

感想
このシンポジウムは初の開催になります。全体の印象としては、中国と米国を中心に植物薬や健康食品に関するレギュレーションを整備し、 またリードしていこうとの意気込みと姿勢が感じられました。特に、今回のシンポジウムの開催は、中国が世界に散らばっている チャイニーズのネットワークを武器に、イニシアティブをとり始めたことを内外に示したものと思われます。 日本がいくら技術的に優れていたとしても、こういう場に出て発言しない限り、世界の潮流に置いていかれる可能性があります。 その意味で、日本の行政関係者が参加していなかったことは誠に残念なことです。次回開催は未定とのことですが、 次回はぜひとも日本の行政関係者にも参加するよう働きかけていきたいと考えています。