生薬の解説
タクシャ (沢瀉)
アジア東部に広く自生する,オモダカ科の沼沢性多年草.水田や沼地,河川の浅瀬にみられる.他のオモダカのように球根は作らず,種子により増殖する.日本での生産は少なく現在は中国・韓国からの輸入品が流通する.『神農本草経』の上品に収載されている.別名を水瀉,鵠瀉,及瀉,芒芋,禹孫などと称する.李時珍は「水を去ることを瀉という.沢水の瀉ぐが如しという意味である.禹は全国の水を整理,処理した(禹の治水事業)というところから,それに擬して禹孫という」といっており,その名はすべて薬効を示したものである.古来から除湿,利尿の要薬として頻用されている.
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原植物
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生薬
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もっと知りたい
生薬の品質を五感で判断する方法
- 肥大し充実して重質のもの,新しい断面が淡黄白色を呈しているものを良品とする.古くなると,断面の色が褐変し,沢瀉特有のにおいが低下してくる.
- なるべく新鮮で,周皮が良く剥けているものが良い.
- 川沢瀉は,四川省,貴州省,雲南省周辺で生産され,やや小粒で3~3.5cmの円形の品が多く,建沢瀉は,福建省から江西省周辺で生産され,大粒で,円形若しくは卵形で直径3.5~4cm程もある.
調製法
冬季に掘り上げ,水洗い後加熱乾燥し,ひげ根及び外皮を除く.
その他
- 昭和30年代頃まで流通していた日本産は,小粒で直径が2~2.5cm程の円形若しくは楕円形で,中には不定形のコブがあり,周皮や毛根が研ぎ切れず一部付着した品もあった.更に火力乾燥したと見られる褐色に変色した品も混入していた.
- 基原植物のサジオモダカは,葉がサジ(匙)の形をしたオモダカという意味.オモダカ(面高)は,「面目が立つ」に通じるとか,葉の形が矢じりに似ていて別名「勝ち草」だということから,武家の家紋として普及した.
- オモダカの漢字表記で,沢瀉は,間違いである.
代表的な成分の構造式

alisolA

alismol